ウクライナの新型コロナ感染事例、5日連続で高水準=ステパノウ保健相
15日、マクシム・ステパノウ保健相が記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
ステパノウ保健相は、「私たちは、もう5日間にわたり、650件以上の水準での感染確認件数を目にしている。つまり、私たちは感染数の記録を出しているのだ。(中略)もう一度強調したい。ウクライナでは、入院患者数が増えているし、肺炎患者数も増えている。これらは全て、防疫措置の『緩和』と『解除』を勘違いした人々が措置を守らなくなっていることによる直接の結果である」と発言した。
大臣は、国民が防疫制限を軽視していることは、通りの様子を見たり、ソーシャルメディア上にアップロードされている多くの動画を見れば分かるとし、「クラブやその他の場所の動画もある」と指摘した。
記者から、社会的距離(ソーシャルディスタンシング)の規範が大規模に違反されている中、制限措置の再導入を計画しているかとの質問に対して、ステパノウ保健相は、現時点では防疫措置違反者へは行政責任(罰金等)が定められていると発言した。
同時に、大臣は、「私たちは、それらを徹底することを含めて、(対策を)検討を行なっているが、しかし、私は、主要な対策は、自分の健康と命、身近な人の健康と命への責任は自分が背負っている、と国民が理解することでなければならないと思っている。感染したくないのであれば、私たちが今ある措置を守らなければならないのだ」と強調した。
大臣は、国民に対して、マスク着用、消毒液利用、社会的距離の遵守といった保健省の勧告を守るよう改めて呼びかけ、これらの勧告を守れば感染を減らすことができると指摘した。
なお、6月15日午前9時の発表によれば、ウクライナ国内のCOVID-19新規感染事例は656件、累計で31810件となっている。新規事例は、過去5日間連日650件を超えている。