バイデン氏報道担当、「音声記録」は「激しく編集されたもの」、露による試みと指摘

バイデン氏報道担当、「音声記録」は「激しく編集されたもの」、露による試みと指摘

ウクルインフォルム
米大統領選挙で野党民主党の候補指名を確実としているバイデン前米副大統領のスポークスマンは、ウクライナのデルカチ最高会議(国会)議員が公開した、ポロシェンコ前大統領とのやりとりとされる「音声記録」につき「激しく編集されたもの」と述べ、ロシア連邦からの新たな評判を傷つける試みだとコメントした。

20日、米ワシントンポスト紙が報じた

バイデン氏のスポークスマンであるアンドリュー・ベイツ氏は、「彼らはそれ(編集注:デルカチ議員が公開した音声記録)を激しく編集しているが、しかし、それはくだらないもののままである」とコメントした。

また、同氏は、公開された「記録」は、ロシアによる大統領選挙前のバイデン前米副大統領の評判を傷つける新たな攻撃であるとの見方を示した。

更に、今回の「音声記録」がロシア政府がコントロールしているRT局にて熱心に拡散されていることも指摘された。

これに先立ち、19日、ウクライナの報道機関が、アンドリー・デルカチ最高会議議員(無所属)が、あたかもバイデン前米副大統領がポロシェンコ前大統領に影響力を行使している証拠であると主張する音声記録を公開したと報じていた。

デルカチ氏は、この音声記録を、調査報道を行う記者から入手したと述べ、音声記録自体はポロシェンコ氏本人が作成したものだと述べている。

デルカチ氏は、この音声記録における一つ目の話題は、2015〜16年の「ブリズマ社の汚職スキーム維持と10億米ドルの交換」に関する両者の会話だと主張しており、とりわけ「『ブリズマ社捜査を行っていた』ヴィクトル・ショーキン当時検事総長の解任の必要性」について話されていると指摘。

デルカチ氏はまた、10億ドルはポロシェンコ氏とつながりのある企業による軍事関連調達を使途としていたと主張した。

デルカチ氏は、記録上の二つ目の話題は、2016年の最高会議与党連合の崩壊と選挙に関するものと主張。更にデルカチ氏は、バイデン氏は大型国営企業の監査委員会を通じて影響力を行使していたとも述べている。

デルカチ氏は、「私たちは、獲得した何時間にもわたる全ての記録を、国家反逆罪容疑と検事総局への国際的汚職の事実の指摘とともに提出した。刑事捜査登録のためだ」と述べていた。


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