検事総長が「音声記録」疑惑についての捜査を登録した=大統領

検事総長が「音声記録」疑惑についての捜査を登録した=大統領

ウクルインフォルム
デルカチ最高会議(国会)議員が公開した、あたかもバイデン前米副大統領がポロシェンコ前大統領に影響を与えた証拠だとする音声記録に関して、ゼレンシキー大統領は、治安機関が扱わねばならないと発言した。

20日、ゼレンシキー大統領が自身の就任1年目を記念した記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

ゼレンシキー大統領は、「ポロシェンコ氏とバイデン氏についてのことは、私も聞いた。コメントしよう。私は、それはウクライナ国民が目にする最後のものではないと述べている。検察、治安機関が対応しなければならない。そして、私は、ウクライナ検事総長(編集注:イリーナ・ベネジクトヴァ)が昨日の時点ですでに、デルカチ議員(の行動)により、刑事捜査を登録したことを知っている。捜査が行われる。私は、それが国家反逆罪とみなされる可能性、刑事犯罪と分類される可能性があることは知っている。それは、治安機関の問題だ」と発言した。

これに先立ち、19日、国内報道機関が、アンドリー・デルカチ最高会議議員(無所属)が、あたかもバイデン前米副大統領がポロシェンコ前大統領に影響力を行使している証拠であると主張する音声記録を公開したと報じていた。

デルカチ氏は、この音声記録を、調査報道を行う記者から入手したと述べ、音声記録自体はポロシェンコ氏本人が作成したものだと述べている。

デルカチ氏は、この音声記録における一つ目の話題は、2015〜16年の「ブリズマ社の汚職スキーム維持と10億米ドルの交換」に関する両者の会話だと主張しており、とりわけ「『ブリズマ社捜査を行っていた』ヴィクトル・ショーキン当時検事総長の解任の必要性」について話されていると指摘。

デルカチ氏はまた、10億ドルはポロシェンコ氏とつながりのある企業による軍事関連調達を使途としていたと主張した。

デルカチ氏は、記録上の二つ目の話題は、2016年の最高会議与党連合の崩壊と選挙に関するものと主張。更にデルカチ氏は、バイデン氏は大型国営企業の監査委員会を通じて影響力を行使していたとも述べている。

デルカチ氏は、「私たちは、獲得した何時間にもわたる全ての記録を、国家反逆罪容疑と検事総局への国際的汚職の事実の指摘とともに提出した。刑事捜査登録のためだ」と述べていた。


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