カナダ、クリミア・タタール人支持を表明 追放犠牲者追悼日
カナダのシャンパーニュ外相が5月18日のクリミア・タタール民族追放犠牲者追悼日に際して発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
シャンパーニュ外相は、「今年、1944年のソ連政権によるクリミア・タタール人の強制追放から76年が経過した。カナダは、祖先の大地から強制的に追放された何万の子ども、女性、男性が受けたこの悲劇と苦しみを忘れない。カナダは、亡くなった人、苦しんだ人を追悼するクリミア・タタールの人々を支持する」と発言した。
外相はまた、ロシアが占領するクリミアにおけるクリミア・タタールの人々の状況につき大きな懸念を表明した。
外相は、「カナダは、ロシアの占領するクリミア半島において、クリミア・タタール人、特にクリミア・タタール人自治機関『メジュリス』に対して人権侵害が恒常的に起きていることにつき懸念し続けている。私たちは、ロシアに対してその決定を変更するよう要請する」と発言した。
外相は、カナダはウクライナの主権と領土一体性を常に支持し続けると述べた。
また、カナダでは、野党のアンドリュー・シーア保守党党首もツイッター・アカウントにて、「今日は、Sürgünlik(注:追放の意のクリミア・タタール語)から76年経過の日だ」とし、共産主義政権の犯罪を忘れないよう呼びかけた。
Today marks the 76th anniversary of Sürgünlik. Crimean Tatars were deported from their historic homeland by Stalin's repressive communist regime. We must never forget the horrors of communism. Conservatives will always fight to uphold freedom, human rights, and the rule of law. pic.twitter.com/S1nDnfHkhu
— Andrew Scheer (@AndrewScheer) May 18, 2020
なお、5月18日は、ウクライナでは、1944年のクリミアからのクリミア・タタール人全民族の追放を喚起する「クリミア・タタール民族追放犠牲者追悼日」と定められている。