EU、OSCE、国連がウクライナ東部での被拘束者交換を歓迎

EU、OSCE、国連がウクライナ東部での被拘束者交換を歓迎

ウクルインフォルム
16日にウクライナ東部で実施された被拘束者相互解放・交換につき、欧州連合(EU)、欧州安全保障協力機構(OSCE)、国連事務総長、ドイツが歓迎メッセージを出している。

EUは、対外行動庁ウェブサイトにスポークスマン声明が掲載された

声明には、「それは、2019年12月9日のノルマンディ・フォーマット首脳会合位に合意された方策の履行の更なる一歩である。EUは、全ての当事者が、ノルマンディ・フォーマットにて合意された勧告の示すものを含め、ミンスク諸合意の履行作業を継続することを期待している」と書かれている。

また、EUは、ノルマンディ・フォーマットとOSCE、三者コンタクトグループ(TCG)の作業へのサポートを再確認した。

その他、声明には、ミンスク諸合意の完全履行のみがウクライナ東部の紛争の解決のための唯一の手段であるとし、恒常的停戦が人道状況の緩和をもたらすと指摘されている。

加えて、ロシアとロシアの支援する武装集団はOSCEウクライナ特別監視団(SMM)や国際赤十字委員会(ICRC)などのコンタクト・ラインの越境を認めなければならないと強調されている。

OSCEは、エディ・ラマ議長(アルバニア外相)のコメントをウェブサイト上に掲載した

議長は、「今日の被拘束者相互解放・交換は、正教会の復活祭を前にした重要なステップである。双方は、政治的意思と人道的行動を示した。この日は、被拘束者自身も彼らの親族・友人が待ち望んでいたものだ」と述べた。

議長は、ミンスク諸合意の完全履行を呼びかけるとともに、OSCEはTCGとSMMを通じてサポートをし続ける用意があると伝えた。

アントニオ・グテーレス国連事務総長の声明は、国連ウェブサイトに掲載された

声明には、事務総長が今回の相互解放が、恒常的停戦、兵力等引き離し、コンタクト・ラインを通じた人道的アクセスといったさらなる進展達成に繋がることへの期待を示したと書かれている。

また、事務総長は、ミンスク諸合意の履行進展のためには、ノルマンディ・フォーマット、TCG、OSCEなどの国際的努力が重要だと強調した。

17日には、ドイツ連邦のザイベルト首相府報道官が同解放にコメントした。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

ザイベルト氏は、「本件は重要な一歩である。私たちは歓迎する」と発言した他、ノルマンディ首脳会合での合意履行として、被拘束者交換が正教会の復活祭前に実行されたことは、「紛争の平和的解決の努力における一歩」だと指摘した。

同氏はまた、ハイディ・グラウTCG・OSCE特別代表のTCGでの努力につき感謝を伝え、マース独外相がグラウ氏に電話をして謝意を伝えたことを明かした。

また、マース独外相がドリアン仏外相とともに、今回の被拘束者交換を歓迎しているとし、パリでのノルマンディ合意とミンスク諸合意のその他の項目の履行を呼びかけていることが伝えられた。

これに先立ち、4月16日、ゼレンシキー政権が樹立してから3度目となるロシア側との被拘束者交換が実施され、ドンバス地方の被占領地から20名のウクライナ国民が政府管理地域へ帰還した。解放された者は、多くが民間人であり、また2名の軍人も含まれる。

交換が行われたのは、ドネツィク州のマヨルシケ通過検問地点とルハンシク州のシチャースチャ市。交換の際、ウクライナ側は被占領地に14名の人物を引き渡している。その際、4名が交換と政府管理地域から被占領地への引き渡しを拒否したとのこと。

写真:大統領府


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