露捜査機関、クリミア・タタール指導者に「違法国境越境」の容疑伝達 米が批判
ウクルインフォルム
ロシア連邦の捜査委員会は、クリミア・タタール人指導者として知られるムスタファ・ジェミレフ最高会議議員に対して、「違法な国境の越境」を含む複数の容疑を伝達した。
ウクラインシカ・プラウダ通信が報じた。
ジェミレフ氏が同通信に渡したロシア捜査委員会の容疑文によれば、関連刑事捜査は2014年8月11日に開始されたものと書かれている。
ロシアがジェミレフ氏に伝えた容疑は、ロシア国境の違法な越境(編集注:被占領下クリミアと大陸側ウクライナの移動を指す)、武器・弾薬の違法な獲得、保管、輸送、所持、火器の他者が使用可能な場所への不適切な保管とのこと。
これに対して、ジェミレフ氏は、クリミア住民に対して、「占領者に対する恐怖を軽蔑に変え、占領への平和的非暴力的抗議の原則で行動すべきだ」とし、クリミアには半島や子供たちの将来のことを考える愛国者がたくさんいると発言した。
また、13日には、在ウクライナ米国大使館が本件につきメッセージを発出した。
同大使館は、「ロシアはまたしても刑事断罪で茶番を行なっている。今回は、クリミア・タタール指導者のムスタファ・ジェミレフ氏に対してであり、彼をクリミアの外に追い出しておくためだ。私たちは、ロシアに対して、クリミアの違法占領を止め、全ての政治囚を開放するよう要請している」と伝えた。