元米特別代表「ロシアはドンバス紛争を心地よく継続」
ウクルインフォルム
カート・ヴォルカー元米国務省ウクライナ問題特別代表は、昨年12月のノルマンディ4国首脳会談後も、ロシアはドンバス紛争の平和的解決に関心を抱いていないとの見方を示した。
ヴォルカー氏が、ウクルインフォルムへのインタビューの中で発言した。
同氏は、「私は、ロシアが戦争を終わらせようと思っているなどとは思っていない。私は、ロシアにとって現在の状況はまったくもって快適なのだと思っている」と強調した。
同氏はまた、そのことはウクライナにとって新しい話ではなく、そのためウクライナは自らの立場を強化し続けなければならないと指摘した。
その上で同氏は、「ウクライナの強化となるその他の全ての行動、すなわち、民主的、政治的、経済的分野における、強力で真に能力を発揮し、安全な社会を建設する行動は、今こそ、最も重要な意味を持つのだ」と指摘した。
同氏は、ロシアとプーチン大統領が「ウクライナ領占領は無駄だ」と感じるようになる行動が必要だと発言した。
その他、ヴォルカー氏は、ロシア侵略への対立の観点から、前政権と現政権の行動について、「異なる政府が、異なるスタイルを持っている。私は、ポロシェンコ大統領が行なったことは極めて重要だと思っている。彼は、ウクライナ軍を再生し、プーチンの直接侵攻を止めたのだ」と指摘した。
同時に、ゼレンシキー大統領については、ヴォルカー氏は、「賢い行動をとった」と評価した。同氏は、「彼(ゼレンシキー大統領)は、和平イニシアティブを進め、物事を前に進める準備を示すという、明確な立場をとった。彼は、ウクライナには前進を試みる準備があると述べることで、ロシアが国際圧力から抜け出すことを許さず、ロシアへの圧力を戻したのだ」と発言した。