ゼレンシキー大統領、武漢からの退避者の国内移送を妨害している国民に呼びかけ

ゼレンシキー大統領、武漢からの退避者の国内移送を妨害している国民に呼びかけ

ウクルインフォルム
ヴォロディーミル・ゼレンシキー大統領は20日、武漢からの退避ミッションによりウクライナに到着した人々の国内移送に反対して、車道を封鎖している国民に対して、呼びかけメッセージを発出した。

大統領がフェイスブック・アカウントに書き込んだ

大統領は、「ウクライナ人はいつでもウクライナ人だ。一時的に武漢に滞在したり、カナダに移住したりしたところで、その人が他人となることはない。古い政治が何十年にもわたって、ウクライナ人を『正しい者』『間違った者』に分断してきたことを、私は理解している。しかし、その時代は終わったのだ。私たちは、苦難に陥った一人一人のウクライナ人のために闘っていく。その人がどこにいようともだ。救い、避難させ、交換する(編集注:被拘束者交換のこと)。ウクライナは、こちら側の人を明け渡したりはしない。国の政策がそうなっていくことを、私は保証する。しかし、社会の反応もそのようにならなければならない。私は、それを強く期待している」と書き込んだ。

大統領は、武漢からの人々の退避ミッションの際、ウイルスのウクライナへの侵入を防ぐ万全の方策が取られていることを強調し、「感染の危険はない。しかし、別の危険がある。それについて私は述べたい。その危険とは、私たち皆が人間であり、私たち皆がウクライナ人であるということを、忘れてしまう危険だ。私たち一人一人がウクライナ人であり、伝染病広まる中で武漢にいた人も含むのだ」と強調した。

大統領は、フランスが武漢から人々を退避させ、一つの町に移送した時、その町の住民は、退避してきた人たちの健康を心配し、困難な状況に陥ったことに同情するものだったと伝えた。

更に大統領は、武漢からの避難用飛行機がカザフスタンに給油のために止まり、カザフスタン国民を降ろした時は、抗議も妨害もなく、「人々は感謝し、その人がようやく帰国できたことを喜んでいた」と書き込んだ。

その上で大統領は、同日ウクライナ国内で起きている車道封鎖抗議について、「残念ながら、私たち全員が、そのような人間的対応を誇ることができるわけではない。車道の封鎖、病院の封鎖、ウクライナ国民をウクライナに入国させることの妨害、これらの試みにて、私たちは、素晴らしいとは呼べない性格を見せてしまっている。その乗客の半数以上が30歳未満だということを考慮すれば、特にそうだ。多くの人にとって、彼らはほぼ子どもではないか」と強調した。

2月20日、ウクライナには、中国の武漢から、45名のウクライナ国民と、27名の外国籍者を乗せた飛行機が到着。外国籍者については、それぞれの国の政府との合意の下で退避が行なわれている。その中には、ノルウェー、イスラエル、ベラルーシ、スペイン、モンテネグロ、アルゼンチン、ドミニカ、エクアドル、コスタリカ、パナマ等の国籍の人々がいる。

同機は同日、キーウ(キエフ)隣接のボリスピリ空港にて給油を行なってから、ハルキウ空港へ向かい、そこからポルタヴァ州の医療観測センター「ノヴィ・サンジャリ」に移送される。

これに先立ち、リヴィウ州、テルノーピリ州、ポルタヴァ州にて、中国からの避難者の移送に反対する人々が抗議運動を始めていた。


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