【国連安保理】米国、ロシアの対ウクライナ侵略、ミンスク諸合意破綻を非難

【国連安保理】米国、ロシアの対ウクライナ侵略、ミンスク諸合意破綻を非難

ウクルインフォルム
国連安保理会合にて、米国代表者は、ロシア連邦に対して、ウクライナに対する侵略を速やかに止め、ミンスク諸合意に従って自らの義務を履行するよう呼びかけた。

18日に開催されたウクライナ議題の国連安保理会合の際、シェリット・ノーマン・シェイル国連米常駐副代表代行が発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

シェイル代行は、「ロシアは、ウクライナ東部とクリミアから自国軍を撤退させて、この紛争を終わらせなければならない。私たちはまた、ロシアに対して、ミンスク諸合意に従った自ら治安面義務を履行するよう呼びかける。なぜなら、関係者が政治的方策について進展を達成できるのは、安全が現地に存在する場合だけだからだ」と発言した。

同代行はまた、「私たちは、ロシアに対して、紛争地域の状況を速やかに安定させるべく、パリでのノルマンディ首脳会合の際に定められた行動を履行するよう呼びかける。それは、すなわち、民間人用の新しい通行地点の開設、人道的意味を持つ地点での軍の引き離し、停戦をサポートする方策の実現だ」と発言した。

更に同代行は、「残念ながら、ロシアは、ミンスク諸合意に従った自らの義務を履行する準備を示していない。同国は、ウクライナ東部の自らの傀儡を武装し、訓練し、コントロールし、更には彼らと共に戦闘をしている。それはミンスク諸合意において、速やかかつ包括的停戦確立を含めた、ロシアが負う義務への直接的違反である」と強調した。

同代行は、18日朝のウクライナ東部で生じた戦闘を、5年前のデバリツェヴェ市への進攻と比較した。同代行は、「今、当時と同様に、ロシア率いる勢力が、プーチン大統領やロシアの幹部による約束を違反し続け、ウクライナ領にてウクライナ国民を殺害し続けている」と指摘した。

更にシェイル代行は、ロシアが紛争解決に参加するのではなく、「紛争解決への重要な参加から注意を逸らすべく、偽情報を拡散している」と強調した。

また、同代行は、「ロシアは、ウクライナに対するハイブリッド行動を継続。経済・政治的圧力をかけ続けている」と指摘した。

同代行はまた、一方でウクライナは紛争の平和的解決に向けて努力をしていることを指摘し、「ゼレンシキー大統領は、ウクライナ東部のウクライナ住民との対話という手段で、紛争に外交的後押しを行なった。大統領は、被拘束者交換を2度行ない、プーチン露大統領との対話を確立することで、紛争地域の両側の人道条件を改善させている。その対話により、2016年以来のノルマンディ首脳会合が開催されたのだ」と強調した。

更に同代行は、対露制裁は、ウクライナ領がウクライナのコントロール下に完全に返還されるまで継続されると改めて強調した。

代行は、「米国は、ウクライナに関する不変の立場を強調する。ロシアによるクリミア併合の試みは、私たちは今も未来も認めない。私たちのロシアに対する制裁は、ウクライナが自らの領土へのコントロールを回復するまで続けられる」と発言した。

同代行は、クリミアについて更に「私たちは、ロシアに対して、80名以上のウクライナ政治囚を解放するよう、クリミア・タタール人や占領反対者に対する脅迫キャンペーンを停止するよう呼びかける」と発言した。

また、同代行は、「米国は、ウクライナ東部についても、クリミアについても、領海についても、ウクライナが自らの領域のコントロールを完全に回復する以外のいかなることにも決して同意しない」と強調した。


Let’s get started read our news at facebook messenger > > > Click here for subscribe

トピック

ウクルインフォルム

インターネット上の全ての掲載物の引用・使用に際しては、検索システムに対してオープンであり、ukrinform.jpの第一段落より上部へのハイパーリンクが義務付けてられています。また、外国報道機関の記事の翻訳を引用する場合は、ukrinform.jp及びその外国報道機関のウェブサイトにハイパーリンクを貼り付ける場合のみ可能です。「宣伝」のマークあるいは免責事項のある記事については、該当記事は1996年7月3日付第270/96-BPウクライナ法「宣伝」法第9条3項及び2023年3月31日付第2849ー9ウクライナ法「メディア」の該当部分に従った上で、合意/会計を根拠に掲載されています。

© 2015-2024 Ukrinform. All rights reserved.

Website design Studio Laconica

詳細検索詳細検索を隠す
期間別:
-