マレーシア航空機MH17撃墜 オランダ、ロシアによる捜査引き渡し提案を拒否

マレーシア航空機MH17撃墜 オランダ、ロシアによる捜査引き渡し提案を拒否

ウクルインフォルム
2019年10月、ロシアはオランダに、マレーシア航空機MH17撃墜事件の容疑者であるロシア国民3名の刑事捜査をロシアに引き渡すことを提案していたが、この度、オランダは同提案を拒否した。

オランダのフェルディナント・フラッペルハウス司法相が同国議会への書簡にて明らかにした。ウクルインフォルムのハーグ特派員が伝えた。

フラッペルハウス大臣は、「2019年10月17日、司法・安全省は、ロシア政権から書簡を受領した。その書簡にて、ロシア側は、オランダが3名のロシア人容疑者の刑事捜査をロシアに引き渡す問題を審議したいかと尋ねていた。同オランダ政権による3名の容疑者の捜査引き渡しは、検討し得る案ではなく、検討されなかった、との回答がなされた」と説明している。

なお、2019年6月19日、マレーシア航空機MH17撃墜事件の捜査を行う国際共同捜査チーム(JIT)が同撃墜に関与した容疑者4名を公表している。容疑者4名の内、ロシア国民は、セルゲイ・ドゥビンスキー(ロシア軍参謀本部情報総局(GRU))、オレグ・プラートフ(ロシア連邦軍参謀本部情報総局(GRU)元特別部隊所属、予備大佐)、イーゴリ・ギルキン(ロシア連邦軍元将校、ロシア連邦保安庁(FSB)元大佐)の3名。

MH17撃墜事件の裁判は、2020年3月9日に始まる。

マレーシア航空機撃墜事件とは、2014年7月17日、アムステルダムからクアラルンプールへ向かっていたマレーシア航空機MH17がウクライナ東部ドンバス地方上空で武装集団により撃墜され、乗客・乗員合計298名全員が死亡した事件をいう。

2016年9月、国際共同捜査チーム(JIT)は、同事件の技術捜査の結果として、同航空機が、親露武装集団支配地域から地対空ミサイルシステム「ブーク」により発射された弾頭「9M38」により撃墜されたことを判明させていた。

同時に、民間調査グループ「ベリングキャット」は、MH17を撃墜した「ブーク」がロシア軍第53対空旅団発のものであることを判明させていた。ベリングキャットは、ソーシャル・メディアとオープンソース情報の独自の分析を通じて、MH17撃墜に関与した20名のロシア軍人を特定させた報告書を発表した。これら軍人の名前が写真付きで示されているこの報告書は、オランダの検察に渡されている。

2018年5月24日には、JITは、MH17を撃墜したロシアのミサイルの破片を公開しつつ、ミサイルがロシアのクルスクを拠点とするロシア軍第53対空ミサイル旅団に属するものであることが判明したと発表した。


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