ゼレンシキー大統領、フォンデアライエン欧州委員長と電話会談 ガス輸送と支援を協議
ウクルインフォルム
ヴォロディーミル・ゼレンシキー大統領は、12日、ウルスラ・フォンデアライエン欧州委員長と電話会談を実施し、ウクライナ領を通るロシア発天然ガスの欧州への輸送問題、対ウクライナマクロ財政支援、ノルマンディ4国(独仏宇露)首脳会談の結果を協議した。
大統領府広報室が公表した。
発表には、「両者は、ウクライナのガスパイプラインをによる間断ないガス輸送の保障と、ロシア連邦との新たな合意締結の展望について注意が向けられた。新構成の欧州委員会による三者フォーマットでのサポートをはじめ、関連作業を継続することで合意した」と書かれている。
更に、国際通貨基金(IMF)との新しい拡大支援プログラムの合意が達成されことに関連し、両者は、近い将来における欧州連合(EU)からの総額5億ユーロのマクロ財政支援の第2トランシュの拠出のために必要な行動を調整したとのこと。
また、同発表には、ゼレンシキー大統領がウクライナ・EU間の共通空域協定の可能な限り早い時期の署名のための手段を見つけるよう提案したと書かれている。
大統領はまた、欧州委員長に対して、12月9日にパリにて開催されたノルマンディ4国首脳会談の総括について伝え、達成された合意のロシア連邦による履行の重要性について強調したとのこと。
フォンデアライエン欧州委員長からは、ウクライナ側に対して、ノルマンディ4国協議の再開のためのウクライナによる努力と「会談での重要な結果の達成」を歓迎したと書かれている。
なお、12月9日、パリにて、3年ぶりのノルマンディ4国(独仏宇露)首脳会談が開催された。
写真:大統領府