ゼレンシキー大統領、ドンバス特別地位法の効力は1年延長させるべきと発言
ウクルインフォルム
ゼレンシキー大統領は、ドネツィク・ルハンシク両州一部地域(ORDLO)の地方自治の特別規定(特別地位)方の効力を1年延長すること、同法に「シュタインマイヤー・フォーミュラ」を導入することにつき、楽観的な見方を示した。
ゼレンシキー大統領が、パリでのノルマンディ首脳会談後の4首脳共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
同大統領は、「非常に複雑な技術的決定となる。あちら側からの一定の行動を見ており、私たちが情勢沈静化に向けて近づいている中、今ある法律をなくしてしまうよりは、私たちには、同法(編集注:現行の時限法であるドンバス特別地位法)を延長し、それから『シュタインマイヤー・フォーミュラ』を加えた方が容易である。そのため、私は、同法は延長すべきだと考える」と発言した。
大統領は、ミンスク諸合意によれば、特別地位の新しい法案は、三者コンタクト・グループにて全ての当事者が同意せねばならないと指摘した。
その上で、大統領は、「思うに、それは非常に困難であり、私たちの腕が後に絡めとられるかもしれない。しかし、同法は既に存在しているのであり、私たちはそれを延長する」と発言した。
大統領は、ノルマンディ4国首脳の会談時に本件を議論した際、自身に対して、どうして現行法の延長は5年や10年ではなく、1年間だけの延長が良いと思うのかと聞かれたと述べ、「私は、その際正直に答えた。私たちは、5年後、10年後には何が起こるかわからないが、1年後なら普通だろうと」と発言した。
なお、12月9日、パリにて、3年ぶりのノルマンディ4国(独仏宇露)首脳会談が開催された。
写真:AA