ゼレンシキー大統領、諸宗教団体の代表者と会談

ゼレンシキー大統領、諸宗教団体の代表者と会談

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ヴォロディーミル・ゼレンシキー大統領は、4日、独仏宇露4国のノルマンディ首脳会談を前にして、国内の様々な宗教団体の代表者と会談した。

大統領府広報室が伝えた

大統領は、以前、宗教団体代表者たちが、被占領地の住民に対して共同で呼びかけをしたことや、彼らが日々ウクライナ国民のために行っている業務につき、謝意を伝えつつ、ノルマンディ首脳会談に関しても、ウクライナ側の和平イニシアティブを支持するよう要請した。

大統領は、「私たちは、皆異なる。私たちには、様々な信仰、教会、モスク、シナゴーグなどがある。そして、それは当たり前のことだ。なぜなら、私たちの国は、大きく、とても美しいのであり、時々困難はあっても、愛される国なのだから。私は、あなた方を強く信じている」と発言した。

大統領は、ノルマンディ首脳会談が3年ぶりに障害が取り除かれて開催されるのであり、対話開始の可能性が生じたと強調し、それに関連して、アドバイスを聞くことが大切だと思っていることを伝えた。大統領は、「そうすれば、私たちがともにあることを感じられるのだ」と発言した。

宗教団体代表者たちは、ウクライナの平和のために祈っていると述べ、大統領に、ノルマンディ首脳会談における、力と忍耐と神の祝福を祈願した。

また、出席者たちは、被占領下にあるドンバスとクリミアにおいて複数の宗教の信者が迫害にあっていること、宗教間連施設の解体の裁判判決が下されていることは看過できないとして注意を向けた。

ウクライナ正教会のオヌーフリー府主教(編集注:モスクワ聖庁)は、和平イニシアティブを支持するとし、「人の命は、何によっても正当化したり、買い取ったりすることはできない。それは世界で最も高価なものだ。あなたが平和建設の使命を始めたことにつき、私たちは感謝しているし、それが困難なプロセスであることも理解している。しかし、それは始めなければならないものである。誰もそれを始めなければ、プロセスが成功する可能性は生じない」と発言し、問題は対話で解決すべきだと伝えた。

エピファニー・ウクライナ正教会首座主教・キーウと全ウクライナ府主教(編集注:統一・独立正教会)は、「教会は、大きな潜在力を有しており、あなたが今、恐ろしい戦争の終結の文脈で話しているその和平イニシアティブでは、その教会の潜在力が用いられるべきである。私たちは、平和のため、ウクライナにおける正義の平和のために祈っている」と強調した。

エピファニー首座主教は、自身がウクライナ国内をたくさん見て回り、各地で人々と対話をしていると述べた。

首座主教は、「彼らにはしばしば理解がなく、彼らにはより多くの情報を伝え、説得しなければならない。教会は、この使命を果たすこと、正しい情報を伝えることができる。例えば、人々は、しばしば、あなたは農地市場やドンバス情勢解決などの問題に対してどのような考えているか、と尋ねるのだ」と説明した。

エピファニー首座主教はまた、被占領下クリミアとドンバスにおいて、ウクライナ正教会の小教区に対する迫害、教会施設解体の裁判判決の問題の解決に向けた支援を要請した。

ギリシャ・カトリック教会のスヴャトスラウ首位大司教は、ウクライナは現在民主的国家であり、人々が皆、信仰の違いは関係なく、自由を感じている国であり、宗教コミュニティはそのような状態に重要な意義を見ていると指摘した。

スヴャトスラウ首位大司教は、「ファラオに対して『私の民を去らせよ』と述べたモーセの力を、あなたに祈願する。なぜなら、ウクライナ人以外に、ウクライナに平和が訪れることに関心を持つ者は、現在いないからだ。ロシアには自らの利益があるし、西側の裕福な国にも自分の利益がある。私たちは、その協議において、自由で独立した国になりたい、発展の道を自分で選びたい、という願望をあきらめることはできない。私たちには尊厳があり、他の民や隣国は私たちの選択を尊重すべきである」と強調した。

同首位大司教は、大統領に対して、英知を祈願し、ウクライナ人の幸福に向けた仕事への支持を明言した。

出席者たちはまた、差別防止・対抗の分野での法整備を行う法案第0931号に関する懸念を伝え、宗教施設撤去問題等についても提起した。

大統領は、関係者との面会し、問題を解決する用意があることを明言したとのこと。

写真:大統領府広報室


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