4国首脳会談はロシアに行動を変える用意があるかどうかを確認する機会=米国務省
3日、米国のデーヴィッド・ヘイル政策担当国務次官(政策担当)が米上院外交委員会の公聴会にて発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ヘイル氏は、「ウクライナのゼレンシキー大統領による肯定的な行動が私たちを鼓舞している。彼は、ウクライナ東部のロシアが主導する紛争の解決のためにその行動を行った。しかし、今のところ、私たちは、ロシアの反応に失望している」と発言した。
ヘイル氏は、ロシアは引き続き地域の軍事的支配力を維持したがっているとし、それはロシアによる長引く対ウクライナ・対ジョージア侵略が示していると指摘した。ヘイル氏は、「ロシアはウクライナにおける軍事行動を止めて、ミンスク諸合意の義務を履行しなければならない」と強調した。
同氏は、「12月9日のノルマンディ・フォーマット首脳会談は、ロシアに自らの犯罪的行動を変える用意があるのか否かを確認する機会となる」と指摘した。
更に、ヘイル氏は、ロシアによるクリミア軍事化の継続も非難した。加えて、同氏は、2018年にポンペオ米国務長官が「クリミア宣言」を発出したこと、その文書の中にて、米国はロシアによるクリミア併合の試みを決して認めないと宣言されていることを喚起した。
また、同氏は、ロシアによる独露新ガス・パイプライン「ノルド・ストリーム2」建設の試みにも注意を向け、その上で、「ロシアの欧州連合(EU)とウクライナとの3者ガス協議への非生産的アプローチは、エネルギーを政治的武器として利用するロシアの戦略における、新しい手段となっている」と説明した。
なお、ドイツ、フランス、ウクライナ、ロシアの4国によるノルマンディ首脳会談は、12月9日に開催が予定されている。同会談は、ゼレンシキー大統領とロシア連邦のプーチン大統領の最初の会談となる。
ノルマンディ首脳会談の開催は、2016年10月19日のベルリン以来。