ラズムコウ議長、露国家院議長の「ウクライナの州離脱」発言に反論
ウクルインフォルム
最高会議(国会)のドミトロー・ラズムコウ議長は、2日、ロシア連邦のヴャチェスラフ・ヴォロジン議長による、ウクライナの複数州の離脱可能性に関する発言に返答した。
2日、ラズムコウ議長が最高会議の調整会合の際に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
議長は、「この週末に聞かれたロシア連邦国家院議長の発言については、思うに、最高会議の反応なしで放っておくことはできないであろう。私が言いたいことは、ウクライナには、小さい民、中くらいの民、大きい民なるものはいないということだ(編集注:ヴォロジン露国家院議長は、ロシア語だとみなすウクライナ国民36%を『小さい民』(マイノリティー)と呼ぶのは困難と述べていた)。ウクライナには、ウクライナの民がいる。そう、その民は他民族からなるし、色々な言語を話すが、しかし一つの民であり、一つの国家なのだ。分離するとか、離脱するとか、領土が失われるとかいう期待を誰かがするのであれば、私は、それは単なる願望に過ぎないと、明言しておきたい」と発言した。
議長は、国家、最高会議は、このテーマに関して社会が団結するように最大限の努力をしていくと発言した。
これに先立ち、11月30日、ロシア連邦国家院(下院)のヴャチェスラフ・ヴォロジン議長は、ウクライナが「ナショナリズムを維持し、民族マイノリティーへ圧力をかけ続ければ」、同国から複数の州が離脱するかもしれないと発言していた。