ゼレンシキー大統領と安倍首相が会談
ウクルインフォルム
21日、訪日中のヴォロディーミル・ゼレンシキー大統領は、安倍晋三首相と会談を行った。
ウクライナ大統領府が公表した。
発表には、会談時、ゼレンシキー大統領は、安倍首相に対して、日本による、ウクライナ支持、クリミア違法併合の試みの不承認、そして対露制裁の維持という、一貫した政策につき謝意を伝えたと書かれている。
大統領は、「私は、個人的にあなたに、ウクライナの領土一体性・主権に関する不変の立場につき謝意を伝えたい」と発言した。
また、大統領はドンバス地方の治安情勢、戦争終結・平和確立に向けた最近の動静につき伝えたとのこと。
両者は、日本によるウクライナのインフラ発展への投資を協議し、その際ゼレンシキー大統領は、2014年からの日本による18億ドルに達する財政支援につき謝意を伝えたとのこと。
加えて、大統領は、「私たちは、日本のサポートによるインフラ・プロジェクト実現の継続に関心がある。特に、日本によるボルトニッチ下水処理場改修への約10億ドルの借款に感謝している。来年初頭には本件が開始されることを期待している」と強調した。
大統領はまた、2018年1月からのウクライナ国民向け日本査証取得手続きの緩和につき謝意を伝えた上で、2020年東京オリンピックを前に、ウクライナ国民への査証免除の適用についても提起したとある。
発表によれば、安倍首相は、ウクライナで実施された改革の成果を高く評価した上で、日本は今後もウクライナの肯定的な改革の実現をサポートしていくと明言したとのこと。
その他、ゼレンシキー大統領から安倍首相に、ウクライナを訪問するよう招待したことが発表された。
なお、ゼレンシキー大統領は、即位の礼正殿の儀に合わせて、10月21日から24日まで訪日している。
写真:大統領府ウェブサイト