ロシアは「シュタインマイヤー・フォーミュラ」の要求を途中から追加=プリスタイコ外相
ウクルインフォルム
宇独仏露4国のノルマンディ首脳外政担当補佐官級会合では、二つの条件しか議論されていなかった。3つ目の「シュタインマイヤー・フォーミュラ」の文書化の要求は、その後に現れたものである。
16日、ヴァディム・プリスタイコ外相がISTV局の番組内で発言した。
プリスタイコ外相は、「ロシア側が、(首脳)会合に向けての3つの前提条件を発表したのを聞いたであろうか。私は、9月2日に(編集注:ベルリンで開催された独仏宇露4国首脳補佐官級会合に)参加し、その際、4名の補佐官と合意をしたのだが、そのときにあったの要件は2つだけだった。つまり、もう一つは、『途中で現れた』ものなのだ」と発言した。
ノルマンディ4国首脳会談にて何らかの文書の署名が計画されているかとの質問に対して、外相は、あらゆる協議は「生きたプロセスだ」と指摘しつつも、「基本的には、首脳が集まり、彼らが何かしらの文書に署名するというのは論理的なことだと思う。しかし、それは私たち(編集注:4国の首脳補佐官)をA地点に戻すものだ。なぜなら、私たちはもう一度集まり、その(署名用の)文書を作成しなければならなくなるからだ」と発言した。
外相は、首脳会合前にノルマンディ4国の外相級会合は計画されていなかったと発言しつつ、同時に、首脳達が何らかの文書を作成し、事前に合意する必要があると同意するのであれば、そのような会合、首脳補佐官級あるいは外相級の会合は、おそらく開かれるだろうと発言した。
これに先立ち、ロシア連邦のユーリー・ウシャコフ大統領補佐官が、「ノルマンディ4国」首脳会合では「鉄の合意」として、ウクライナ東部のスタニツャ・ルハンシカ、ゾロテー、ペトリウシケの3つの兵力引き離し地点、ドンバス地方の特別地位、そして「シュタインマイヤー・フォーミュラ」に関する合意を紙に記さなければならず、またこれらは4国首脳会談の開催前に合意しておかなければならないと述べていた。