クリミア関連の対露制裁は占領が終わるまで解除されない=ヴォルカー米特別代表
ウクルインフォルム
カート・ヴォルカー米国務省ウクライナ問題特別代表は、クリミア占領に関連してロシアに科されている制裁は占領が終了するまで継続されると説明した。
15日、ヴォルカー特別代表が1+1局へのインタビュー時に発言した。
ヴォルカー特別代表は、対露制裁は、ウクライナ南部のクリミア関連のものと東部のドンバス関連のものを分けて考えなければならないと指摘した。
同特別代表は、「まず、私たちはロシアのクリミア併合により制裁を科しており、それからロシアがミンスク諸合意を履行しないことでも制裁を科しているのだ。それから、英国でのスクリパリ親子への攻撃のような理由でも制裁を科している。もしロシアがミンスク諸合意の自らが負う義務を履行すれば、私たちは制裁緩和を検討するであろう。しかし、クリミア関連の制裁は、ロシアがクリミアの占領を継続する限り科され続けるのだ。他の制裁も同様である」と発言した。
また、記者が、ロシアがいつかクリミアをウクライナに返すと信じているかと尋ねると、ヴォルカー特別代表は、「ええ、信じている。私たちは、バルト諸国がどうなったかを知っている。ソ連は、40年間の占領の後にこれらの国へ独立を戻した。西側、米国、その他の国は、バルト諸国のソ連への強制編入を認めなかった。クリミアに関しても、私たちは非常に強力な立場を有しており、ロシアのクリミア併合に同意することはない。その点に関して、ポンペオ国務長官が昨年声明を出しており、欧州連合(EU)も同様の立場を有している」と返答し、「時間が全てを変え、いつかクリミアはウクライナに戻ることなると思っている」と補足した。