解放のセンツォフ氏「ロシアが平和を欲しているなどと、信じてはいけない」
ウクルインフォルム
7日にロシアから解放された映画監督のオレフ・センツォフ氏は、ロシア政権がウクライナの平和を求めている等と信じてはいけないと発言した。
10日、センツォフ氏が解放後初の記者会見にて発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
センツォフ氏は、「ロシアが平和を求めているか否か。羊の皮をかぶったオオカミにも、牙はそのまま口の中にあるのだ。信じてはいけない。私は信じていない」と発言した。
センツォフ氏は、7日のウクライナ・ロシア間の人質交換がロシアとの間の平和へ向けた前進だとは思わないとの見方を示し、「私たちがここにいるということは、ロシアがウクライナを手放し、クリミアを返し、ドンバスを返すことを意味しない。ロシアが『生きたいように生きれば良い』と言っているわけではないのだ。そのようなことはない。期待してはいけない」と発言した。
これまでの報道にあるように、9月7日、ウクライナとロシアの間で、35名対35名のフォーマットで、被拘束者交換が行われた。ウクライナには、ロシアで違法に断罪されていた政治囚11名と、昨年11月にケルチ海峡沖で拘束されたウクライナ海軍軍人24名が帰還した。
クリミア出身のウクライナ人映画監督であるオレフ・センツォフ氏と活動家で、クリミアのタウリダ国立大学の学生であるコリチェンコ氏は、2014年5月にロシアの治安機関に拘束されている。両者は、2015年8月、ロシアで、被占領下クリミアにてテロを計画したというでっち上げの断罪により、厳格収容所への拘禁刑が言い渡されていた人物。7日の交換の際に、両名とも解放された。