先週の3つの出来事:人質交換とノルマンディ

先週の3つの出来事:人質交換とノルマンディ

ウクルインフォルム
ロシアとウクライナの間の人質・被拘束者交換は、ドンバス紛争解決プロセスを加速し、プーチン露大統領の抱える戦術上の問題を解決するかもしれない。

(9月7日の交換は、)2017年12月以来の人質交換であり、ウクライナ・ロシア間での初めての大規模交換であった。言うまでもなく、本件は、特別な出来事である。なぜなら、ウクライナに戻ってきたのは、2017年11月に拘束された海軍軍人24名だけでなく、ロシアが政治囚として拘束していた人たちも戻ってきたからである。なお、多くの人は、その司法的手続きには関心を抱いておらず、海軍軍人たちはウクライナ側オンブズマンであるリュドミラ・デニーソヴァ氏の特別義務下で解放されたのではと見ている。

ボロディーミル・ツェマフ
ボロディーミル・ツェマフ

同時に、話題となったのは、控訴裁判所により釈放され、ロシアに引き渡された、ヴォロディーミル・ツェマフ氏である。同氏は、マレーシア航空機MH17撃墜事件に関与しているとの容疑がかけられていた。オランダとオーストラリアは、既にツェマフ氏のロシアへの引き渡しにつき遺憾の意を表明している。交換の際、メディアで多く取り上げられた、ロシアのために働いたスパイやテロリストたちが同国に引き渡されたが、その際、プーチン露大統領はゼレンシキー大統領からどのような確証を得たのであろうか。ウクライナは、プーチン露大統領の人質となってしまわないのか。プーチン露大統領によるウクライナをロシアの影響圏に取り戻す願望はどこにも消えてなどいないのだ。似たような疑問は多く、今回の交換がロシアのシナリオ通りに進んだのではないかという思いも消え去らない。

マクロン仏大統領
マクロン仏大統領

9月2日に、8時間もかけて実施された、ノルマンディ4国の首脳外政担当補佐官級会合にも注意を向けるべきであろう。同協議に関する情報は発表されていないが、ノルマンディの西側参加国(編集注:ドイツとフランス)が(7日の)人質交換に対して迅速に反応したことから、結論を出すことは可能だ。エマニュエル・マクロン仏大統領は、本件において主要な役割を担っており、同大統領はゼレンシキー大統領に対して、ドンバス紛争解決のために不可欠な政治的決定を採択することが必要だと喚起した。アンゲラ・メルケル独首相もまた、ミンスク諸合意履行に賛成している。同時に、プーチン露大統領は、協議の裏側で、ミンスク諸合意を「シュタインマイヤー・フォーミュラ」を用いて「近代化」しようと、つまり、ロシアの利益にかなう形に書き換えようと試みていくであろう。ゼレンシキー大統領は、この状況で、どのようなカードを手にしているのであろうか?公式レベルでは、本件への明確な回答は発表されていない。

ジョンソン英国首相 写真:ラジオ・スヴォボーダ通信
ジョンソン英国首相 写真:ラジオ・スヴォボーダ通信

かたや、英国では、ボリス・ジョンソン首相が、10月31日にまでに合意なきブレクジットを巡る闘いで、敗北しつつある。時間は、このカリスマとスキャンダルを抱く英国の首相に有利に働いていない。彼のイニシアティブには、英国議会の二大政党が反対を表明している。どうやら、ジョンソン首相は、EUからの離脱が適切であるとするPRキャンペーンとエリザベス2世女王からの支持に期待しているようである。ジョンソン首相に妥協の意思がないことは明白だ。

イェウヘン・マフダ、国際政治研究所(IWP)


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