米国務省、ロシアに対してミンスク諸合意全項目の履行を呼びかけ
ウクルインフォルム
米国国務省は、ロシアが拘束していたウクライナ国民35名の解放を歓迎し、同時にロシアに対してミンスク諸合意の全ての要件を履行するよう呼びかけた。
8日、米国務省が声明を発出した。
声明には、「米国は、ロシアが拘束していたウクライナ人35名が、ウクライナの拘束していた35名の収監者との交換により、解放されたとの報を歓迎する。私たちは、2018年11月に、黒海のケルチ海峡沖にてウクライナの船舶にロシア連邦が攻撃した後拘束した船員24名の返還、及び、オレフ・センツォフ氏やその他の政治囚の返還を一環して呼びかけていた」と強調されている。
国務省は、ロシアに対して、同国が拘束するその他の政治囚全員を速やかに解放するよう呼びかけた。声明には、「不当に収監され続けているクリミア・タタール人コミュニティのメンバーを含む」と書かれている。
加えて、国務省は、ロシア連邦とウクライナの間の「これまでより強力な対話の兆候」を肯定的に指摘した。声明には、「ゼレンシキー大統領は、ウクライナ東部でロシアが扇動した紛争の外交的解決を達成することを自らの義務だと明確に述べている」と書かれている。
同時に国務省は、ウクライナの立場を支持すると伝えている。声明には、「私たちは、ゼレンシキー大統領の努力を支持し、ロシアに対してミンスク諸合意において同国が負う義務を全て履行するよう呼びかける」と強調されている。
これまでの報道にあるように、9月7日、ウクライナとロシアの間で収監者をそれぞれ35名ずつ解放する大規模交換が行われた。