リトアニア外務省、露がドンバス被占領地で付与する国籍を承認しないよう呼びかけ
ウクルインフォルム
リトアニア外務省は現在、被占領下ドンバスにてロシアがウクライナ国民に簡素化手続きで付与しているロシア国籍を欧州連合(EU)のレベルで承認しないようにするための作業をしている。
リトアニア外務省がリトアニアの報道機関の問い合わせに対して回答した。6日、リトアニアのニュースサイト「デルフィ」が報じた。
リトアニア外務省は、「現在、私たちは、EUのレベルで、ウクライナの主権・領土一体性侵害に対する対応を調整する作業を行っている。ロシアによるドネツィク・ルハンシク両州一時的占領地でのウクライナ国民へのロシア連邦の身分証明書の違法付与を含めて、同侵害は今も継続している」と伝えた。
同外務省はまた、同国籍不承認はこれまでにも主張されてきたものであるとし、「現在、ブリュッセルでは、EU加盟国とEU諸機関が、このような国籍証明書の不承認に関するEUの調整された統一政策を技術的に如何に実現するかにつき、手段を模索する議論が行われている」と伝えた。
また、同外務省によれば、欧州委員会が関連決定を採択したら、全てのEU加盟国が共通のアプローチでもってこの国籍証明書を不承認とすることになるとのこと。外務省は、仮にコンセンサスに至らない場合、リトアニアは単独で措置をとることになると伝えた。
なお、これまでにもエストニア外務省が、ロシア連邦がウクライナ被占領下ドンバスにて付与しているロシア国籍を承認しないよう呼びかけている。