ゼレンシキー大統領、「企業乗っ取り」対策大統領令に署名
ウクルインフォルム
ヴォロディーミル・ゼレンシキー大統領は、国内で頻発する企業の乗っ取り行為への対抗策を進める大統領令に署名した。
22日、大統領府が公表した。
発表には、「ゼレンシキー大統領は、『乗っ取り対策』大統領令に署名した。同大統領令には、近い将来に適用される、ビジネス所有者の然るべき保護、資産所有権剥奪に対する対抗のための包括手段が記載されている」と書かれている。
大統領府は、本大統領令は、とりわけ、ビジネス資産の乗っ取りを可能としている法制度の問題点を排除する法案を近い将来作成・採択することを規定していると説明した。
発表には、大統領府のオレクシー・ホンチャルーク副長官の発言として、企業乗っ取り行為は、ビジネス界における最も深刻な問題であると指摘しており、過去6年間に3000件以上の乗っ取りが行われたことが説明されている。同副長官は、乗っ取りに通常用いられている手段は、文書改ざんや、登録の穴を用いた、企業所有者の変更であるとし、「(乗っ取りの)スキームは様々だが、本質は同じ」であり、今回の大統領令が乗っ取り行為に終止符を打つための実質的な行為となると発言している。