ゼレンシキー大統領、欧州評議会議員総会の決定に「失望」を表明

ゼレンシキー大統領、欧州評議会議員総会の決定に「失望」を表明

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ヴォロディーミル・ゼレンシキー大統領は、欧州評議会議員総会(PACE)がロシア連邦代表団を、同国による義務履行なく、PACEに戻すことを可能とする決議を採択したことにつき、「失望している」と発言した。

25日、ゼレンシキー大統領が自身のフェイスブック・アカウントにて発言した。

大統領は、「PACEによる、ロシア連邦代表団の制限のない権限確定の決定に失望している」と書き込んだ。大統領は、「私は、先週、この問題につき、フランス大統領とドイツ首相と協議した。私は、ロシア代表団のPACE回帰は、ロシアがPACEの原則的要件を履行して初めて可能となるのだということにつき、マクロン大統領とメルケル首相を説得しようとした。私たちの欧州パートナーたちが、私たちの声を聞かず、異なる行動をとったことは、残念である」と指摘した。

同時に、大統領は、本件の採択を阻止しようと最後まで努力したPACE内のウクライナ代表団や他国の議員たちに対して謝意を表明した。

その上で、ゼレンシキー大統領は、「(ロシア代表団回帰が必要だと主張する人々の)主要な根拠は、最上の民主的価値である、人権と市民の保護が必要、というものであった。私は、民主的価値保護を問題とする人々の考えに、物質的価値についての考えが混ざっていないことを期待する。さらに、私は、PACEという、欧州にて法の支配を70年守ってきた機関へのロシア代表団回帰を支持した者たちが、今後、人質となっているウクライナ海軍軍人の回帰についても要求していくことを強く望んでいる」と強調した。

大統領はまた、6月25日、国際海洋法裁判所(ITLOS)の関連命令の期限を迎えることを指摘した(編集注:5月25日、ITLOSは、ロシア連邦に対して、昨年11月に同国が拿捕したウクライナ艦船3隻と、ウクライナ海軍軍人24名を解放することを義務付け、6月25日までに同判決の履行に関する報告を命令している)。

大統領は、「私たちは、、宣言された法の支配に関する命題が、実現されることを待ち望んでいる」と指摘した。

これに先立ち、24日、欧州評議会議員総会(PACE)は、ウクライナへの侵略を契機にPACE内の権限を剥奪されていたロシア代表団のPACE回帰を可能とする決議を採択していた。ウクライナ代表団は、投票後、抗議の意思表明として議場を去っている。


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