ハーグの常設仲裁裁判所で黒海、アゾフ海、ケルチ海峡問題の公聴会が開催 ウクライナ側主張

ハーグの常設仲裁裁判所で黒海、アゾフ海、ケルチ海峡問題の公聴会が開催 ウクライナ側主張

ウクルインフォルム
ハーグの常設仲裁裁判所で、ウクライナが国連海洋法条約(UNCLOS)に基づいて提出した、ウクライナとロシアの間における黒海・アゾフ海・毛rつい海峡問題の係争に関する公聴会が開催されている。

同公聴会は、6月10日から14日まで開催される。11日は、ウクライナ側が発表を行った。ウクルインフォルムのハーグ特派員が伝えた。

ウクライナ側は、オレーナ・ゼルカーリ外務次官が発表を行った。ゼルカーリ次官は、「ロシアは、国際航行と海洋取引に干渉している。同国は、私たちと協議をすることなく、橋、パイプラインを建設し、ケーブルを敷いている。ロシアは、ケルチ海峡に低い橋を建設することを勝手に決めた。そして現在、この橋により、大型船はウクライナの重要な港、マリウポリ港とベルジャンシク港へ向かうことができなくなっている。また、2018年4月以降、ロシアは、黒海、アゾフ海、ケルチ海峡の船舶を止め、航行の妨害を始めた。ロシアは、船舶をウクライナの港まで数マイルの地点で止めてきた。これらの行為は、常設仲裁裁判所が審議している係争の状況を深刻に悪化させている。私たちは、2018年11月27日、書簡にてこの悪化を同裁判所に伝えた。同書簡には、特にロシアがウクライナの港へ向かう船舶を違法に少なくとも150隻止め、妨害したことが示されている。なお、それら多くの船舶は、第三国の旗を掲げていたのである」と発言した。

ゼルカーリ次官は、覚書にはUCLOS違反が全て詳細に紹介されていると伝え、また本係争の管轄権が同裁判所にあることは明白だと強調した。

加えて、同次官は、ロシアの主張の問題点を指摘した。同次官は、「ロシアの主張は、クリミアが独立して、同時にロシアに加わったとのおかしなイメージの上に立っている」と指摘した。

同時に、次官は、今回のウクライナの訴訟の目的は、ウクライナの海上の権利の回復にあり、それ以外のものではないことを強調した。

ゼルカーリ次官は、「ソ連が崩壊した後、ウクライナは、UNCLOSが海洋法分野における基本だとみなしており、それは隣国であるロシアとの関係でも、その他の国際社会との関係でも同じである。1992年、私たちは、国連事務局にアゾフ海上のウクライナの了解と排他的経済水域承認のための申請を行った。その際、ロシアは、アゾフ海とケルチ海峡に関して『内海』という概念を国際海洋法に対する武器として利用した。ロシアの目的は、UNCLOSの適用を除外することにあった。ウクライナは、ロシアによる、内海のルールはUNCLOSの対象ではないとする通常の解釈に同意していないが、しかし、この問題は本件では重要な論点ではない」と発言した。

次官は、続けて、ケルチ海峡は国際海峡であり、アゾフ海とケルチ海峡を内海であると述べるのは間違いであると説明した。

更に同次官は、「ロシアによる追加反論も根拠のないものである。ロシアは、同国の全ての黒海、アゾフ海、ケルチ海峡における行為を、『軍事行為』だと述べている。しかし、ウクライナの天然ガスを盗掘することが果たして本当に『軍事行為』なのだろうか?橋の建設も?漁業関係者の伝統的漁場からの追い出しも?海底からの文化遺産の引き上げはどうなるのだろうか?これらの質問への回答は明白である」と発言した。

今回の公聴会は、10日から始まっており、14日まで続く。初日はロシアが同国の立場を発表した。公聴会3日目は、13日に行われ、ロシアが再度発表を行う。最終日14日は、ウクライナの番となる。

本件は、2016年9月14日、ウクライナが、ロシア連邦に対して、後者の国連海洋法条約(UNCLOS)への違反に関する訴訟を主導し、ウクライナの黒海、アゾフ海、ケルチ海峡におけるウクライナの権利の確認を求めているもの。

2017年5月にUNCLOSに則った第一回手続会合が開催されており、その際に仲裁裁判所が設置された。

覚書と呼ばれる、ウクライナ側が提出した証拠に関する文書のパッケージには、黒海、アゾフ海、ケルチ海峡におけるロシアのウクライナの主権侵害の事例が掲載されており、2018年2月19日に同仲裁裁判所に提出されている。ロシア側は、本件に関する同裁判所の管轄権を否定する立場を同裁判所に提出している。


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