ミンスクにて三者コンタクト・グループ会合開催:クチマ代表「建設的だった」

ミンスクにて三者コンタクト・グループ会合開催:クチマ代表「建設的だった」

ウクルインフォルム
ウクライナ・欧州安全保障協力機構(OSCE)・ロシアの3者からなり、ウクライナ東部情勢の解決に向けた協議を行う三者コンタクト・グループ(TCG)が、ゼレンシキー新大統領就任後初めてとなる会合をミンスクにて開催した。クチマTCGウクライナ代表(元ウクライナ大統領)は、TCG作業部会の会合が初めて建設的に進んだと発言した。

5日、クチマTCG代表がミンスクでの会合後に発言した。ウクライナ大統領府広報室が伝えた

クチマ代表は、「(TCG)作業部会の会合が初めて建設的に進んだ。全ての当事者が、決定を見つけることを望んでいた。議論のトーンは、これまでと全く違った。私たちは、ウクライナ大統領からの『ロードマップ』を持参した。そのメッセージは、大統領は本当にその地域の平和を望んでいる、というものであった。私は、大統領から聞いた願望をTCG会合で発表した。皆がそれを聞いたし、私はウクライナ側も反対側もその問題解決を望んでいるように思えている。そのため、相互信頼があったのだ」と発言した。

同代表は、会談時、軍人の交換問題も議論されたと伝えた。同代表は、「私は、明日にでもその問題が根本的に解決するなどとは言えない。しかし、問題が解決に向かい動き始めたことは確かだ。また、ウクライナの海軍軍人問題も挙げられた。私は、この方向にも動きがあると確信している」と強調した。

クチマ代表はまた、TCGが治安問題を議論したことを伝え、その際の合意の一つとして、停戦の開始時間だけでなく、停戦発動のメカニズムが含まれていることを指摘した。

同代表は、「それは原則的なことだ。なぜなら、いずれの側も、自らを不都合な状況にさらして、後でその責任を負わされるということは望まないからだ。しかし、今日、私たちは世界を前に、私たちがこの『停戦』を望んでいることを示さねばならない。反撃による攻撃も行わない、学校、児童施設といった民間施設への砲撃の禁止を適用する、ということが書き出されなければならない。6月19日までに、部会がこのような提案を作成する。私たちは、19日にその提案を確定せねばならない」と強調した。

クチマ代表はまた、本日のTCG会合を受けて、被占領地ドンバス地方の水供給問題の解決に動きがあることへの期待を表明した。

同代表は、「私たちは、(ウクライナの)閣僚会議(内閣)と作業をすることで合意をした。明日(6日)、ヘンナジー・ズブコー副首相兼地域発展・建設・公共サービス相と会議を行うことで暫定的合意に達した。そこで、今日(TCGが)議論した経済問題について審議することになる」と発言した。

また、マーティン・サイディックTCG・OSCE特別代表は、同日のTCG会合にて、ルハンシク州東部のスタニツャ・ルハンシカにて、6月10日から兵力等引き離しを行うことで合意に至ったと発言した。

6日、サイディックOSCE特別代表が、TCG会合後記者団に向けて発言した。ベラルーシの国営ベルタ通信が報じた

サイディック特別代表は、TCG治安問題作業部会が停戦体制の再開展望について協議したと述べ、「関係者は、6月10日にスタニツャ・ルハンシカの合意された地点での兵力・技術品の撤収を開始する意図があると表明した」と伝えた。

なお、2016年、TCG会合にて、ドンバス地方前線の3つの地点、ペトリウシク、ゾロテー、スタニツャ・ルハンシカにて、兵力・技術品の撤収を行うことが合意されたが、以降3年間、完全な撤収は実現していない。


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