トゥスク欧州理事会議長「EUは引き続きウクライナの最善の友人、忠誠心ある同盟相手」

トゥスク欧州理事会議長「EUは引き続きウクライナの最善の友人、忠誠心ある同盟相手」

ウクルインフォルム
欧州連合(EU)は、引き続き、ウクライナの改革支援を行う準備がある。ウクライナは、EUを頼りにして良い。

5日、ドナルド・トゥスク欧州理事会議長がブリュッセルでのヴォロディーミル・ゼレンシキー大統領との会談後に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

トゥスク議長は、「あなた(ゼレンシキー大統領)が初の外遊先として、EUの中心と北大西洋条約機構(NATO)本部を訪れたという事実は、強力かつ重要なシグナルである。ウクライナは、これまでどおりEUを頼って良い。私たちは、今もこれからも、あなたたちの最善の友であり、忠誠心ある同盟相手であり続ける」と発言した。

トゥスク議長は、自由かつ公正な選挙の実施はウクライナのこれまでの成果の最善の証明であったと強調しつつ、さらに、領土一体性に長らく脅威を抱えていることを含め、安全保障上の困難な状況、政治・経済情勢を考慮すれば、今回の選挙は、とりわけ印象的であったと述べた。

同議長は、「会談時、私は、尊厳革命(編集注:マイダン革命)以降の5年間に改革を進展させたウクライナとウクライナ国民への支持を改めて強調した。なぜなら、ウクライナが強固かつ民主的であることは、EUにとっての最善の利益だからである。私たちは、EU・ウクライナ連合協定の履行作業を継続する準備がある。同協定は、貿易や投資の面で私たちにすでに多くの肯定的な結果をもたらしており、また今後更に多くの利益をもたらす可能性を有している」と強調した。

議長は、EUは、ロシアの侵略・ドンバス戦争とは無関係に、ウクライナの経済安定化を目的として、財政サポートを続けると指摘した。

同議長はまた、「私たちは、ウクライナの安全保障上の長引く脅威についても協議した。EUは、ウクライナの主権、独立、領土一体性にコミットし続けている。私たちは、ロシアによる、ドンバス地方ウクライナ国民やクリミア出身者への同国国籍付与行為を非難した。それはミンスク諸合意に反する。私たちは、モスクワで11月から拘束されている24名のウクライナ海軍軍人を含め、ロシアやクリミアで違法に拘束されているウクライナ国民の速やかな解放を呼びかけ続ける」と発言した。

トゥスク議長は、両者は、今後数年間の優先課題を定めることになる、次のEU・ウクライナ首脳会談の準備について協議したと伝えた。同議長は、「私たちは共同で、以前から予定されていた首脳会談を開催することを決定した。私たちは、(ゼレンシキー)大統領と密にコンタクトを取り続けることに同意した」と発言した。

また、トゥスク議長は、発表の終わりに、自身が昨年2月にウクライナ最高会議にて演説を行った際のフレーズを喚起し、「独立したウクライナがなければ、欧州は存在し得ない。ウクライナの安全がなければ、欧州の安全は存在し得ない。シンプルに言えば、ウクライナなき欧州はあり得ないのだ」と強調した。


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