ノルマンディ首脳会談、7月開催の可能性も排除されず=ヴォルカー米国特別代表
28日、ヴォルカー特別代表が動画記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
特別代表は、「ノルマンディ・フォーマットに関しては、このプロセスを管理しているのはフランスとドイツである。私たちは、同フォーマットを完全にサポートし、注意深くフォローしている」と発言した。
また、同特別代表は、ノルマンディ・フォーマットの次の会合開催可能性に関する議論が行われたことを明かし、7月の可能性もあるが、具体的な日付はまだ定められていないとし、さらに「そして、これはもちろん、ウクライナだけでなく、ロシアの合意を要することである」と指摘した。
加えて、同特別代表は、自身のカウンターパートにあたる、ウラジスラフ・スルコフ露大統領補佐官との次の会談開催可能性については、「(ウクライナ)大統領選挙の終わる前は、ロシアは、同会談を行う準備がないことを示していた」と発言した。
同時に、同特別代表は、アメリカ政権は、ウクライナの最高会議(国会)選挙の後にミンスク諸合意の更なる履行を議論する可能性が生じることを期待していると発言した。
なお、ヴォルカー米国国務省ウクライナ問題特別代表は、自身のカウンターパートであるウラジスラフ・スルコフ露大統領補佐官とこれまで4回会談し、ウクライナ問題について協議している。最初の会談は、2017年8月にミンスクで行われ、それ以降、2017年10月と11月にベオグラードで、2018年1月にドバイで会談が実施された。しかし、それ以降、5回目の会談はロシア側が拒否しており、1年以上開催されていない。
また、これまでの報道にて、元駐ベラルーシ・ロシア大使のミハイル・バビチ氏が、ウラジスラフ・スルコフ氏に代わり、ドンバス被占領地問題に関するクレムリンの政策を扱う可能性があると報じられていた。