ゼレンシキー新大統領による最高会議解散発言に、議員がコメント

ゼレンシキー新大統領による最高会議解散発言に、議員がコメント

ウクルインフォルム
人民戦線党のヴィクトリヤ・シューマル最高会議議員は、ゼレンシキー新大統領の最高会議解散発言には法的な疑問があると発言した。

20日、シューマル議員が記者に対して発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

シューマル議員は、「そのような決定に関しては、法的疑問がある。もちろん、その決定は政治的動機によるものであるが、しかし、全くもって予想できたものでもあった」と発言した。

また同議員は、ゼレンシキー新大統領は議会での影響力を強化し、最高会議にできるだけ多く自身の勢力の人々を送り込み、可能であれば単独で組閣したいのだろうと指摘し、「それが彼にとっての優先課題なのだと思う」と発言した。

同時に、シューマル議員は、ゼレンシキー新大統領の解散決定を憲法裁判所に提出することは適した行為ではないと思うとも指摘した。同議員は、「憲法裁判所に(同決定が)提出されるかどうか、私は知らない。私は、提出が特別適切だとも思っていない」とコメントした。

また、ブロック・ペトロ・ポロシェンコ党のオレクサンドル・チェルネンコ議員は、今回の最高会議解散決定には法的根拠が見当たらないとコメントした。

チェルネンコ議員は、プリャミー局の番組で、「(編集注:最高会議の解散に必要となる大統領令につき)大統領令の合法性について話すためには、実物を見る必要がある。私は、最高会議を早期解散するための根拠を見出していない。法的根拠のことである。現在、与党連合は存在しないが、与党連合がなくなったのは、先週金曜日のことである。今回の決定が政治的・法的なことはわかるし、政治的観点では、新大統領のことを理解することは可能だ。しかし、新大統領が自らの任期を疑わしい決定でもって始めるというのは、彼に投票した人々の期待することではないだろう。もちろん、人々は、今回の決定を気に入るだろうし、それがどれほど合法的な決定なのかを分析する人は少ないだろう」と発言した。

同議員は、ゼレンシキー新大統領チームがいつから与党連合がないとみなしているのか知りたいと発言し、「なぜなら、『与党連合は存在しない』と言うのは簡単であっても、新与党連合形成のための30日間が何日から数えられるかを理解することが必要なのである。私たちがあのチームから聞く『与党連合は、長らく存在しない』という場合の、『長らく』は法的用語ではないのだ。具体性が必要である。(最高会議解散の)大統領令が出されるなら、その大統領令を書く人物が、いつをもって与党連合がなくなったとみなしているのか、私にとっては謎である」と発言した。

これに先立ち、5月20日、ヴォロディーミル・ゼレンシキー氏が最高会議での就任式にて新大統領に就任、その際、新大統領は、最高会議を解散すると表明していた。

しかし、5月17日にアンドリー・パルビー最高会議議長が人民戦線党の与党離脱を受けて、与党連合の崩壊を宣言している。与党連合崩壊後、1か月間は新与党連合形成の期間となり、本来大統領はこの期間に最高会議を解散することはできない。


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