露モスクワ裁判所、ケルチ海峡沖拘束のウクライナ海軍軍人24名全員の逮捕期間を3か月間延長
ウクルインフォルム
露モスクワ市レフォルトヴォ地区裁判所は、昨年11月末にケルチ海峡沖で拘束したウクライナ海軍軍人24名全員の未決囚予防措置としての逮捕期間を3か月間延長した。
17日、フロマツィケTVが報じた。
今回の判決により、24名の逮捕期間は7月24日まで延長された。
公判中、原告側は、捜査結果が出ていないので、逮捕の継続が必要と主張。他方、被告側弁護団は、24名のウクライナ人はロシア連邦の攻撃により拘束された捕虜であり、解放されねばならないと主張していた。
軍人たちは、名前、年齢、所属・階級以外の質問には一切答えず、ジュネーブ第3条約(1949年8月12日署名の捕虜の待遇に関するジュネーブ条約)により、自分たちは捕虜であると強調し続けた。
なお、2018年11月25日に、被占領下クリミアに近いケルチ海峡沖にて、ロシア国境警備隊がウクライナ海軍の艦船3隻に対して砲撃、艦船をだ捕、この際に乗員24名がロシア側に拘束された。これら3隻の艦船「ベルジャンシク」、「ニコポリ」、「ヤニ・カプ」は、オデーサからマリウポリを目指していた。拘束の際、乗員24名中3名が負傷している。
2019年1月24日、欧州評議会議員総会(PACE)は、決議を採択し、ロシアに対し、拘束したウクライナ海軍軍人をジュネーブ条約にのっとり公式に捕虜と扱うことを要求している。