ポロシェンコ大統領、ベルリンでメルケル独首相と会談 18日開始の宇東部停戦を支持

ポロシェンコ大統領、ベルリンでメルケル独首相と会談 18日開始の宇東部停戦を支持

ウクルインフォルム
ウクライナのペトロ・ポロシェンコ大統領は、ドイツのアンゲラ・メルケル首相と会談を行った。両首脳は、4月18日からのドンバス地方でのイースターに合わせた停戦開始への支持を表明した。

12日、ポロシェンコ大統領がベルリンにてメルケル首相との会談し、その後両者が共同記者会見を行った。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

ポロシェンコ大統領は、「今日の協議の際、私たちは、ロシアが履行を保障すれば4月18日に発効する、イースター停戦を支持した」と発言した。

また、ポロシェンコ大統領は、今回のメルケル首相との会談は16回目となるとし、「ドイツとウクライナがこれほどまでに集中的な対話をしたことは、かつて一度もなかった。私たちは、キーウ(キエフ)とベルリン間の真の意味での戦略的パートナーシップのために作業を行ったことを強調したい」と発言した。

ポロシェンコ大統領は、ウクライナの主権と領土一体性維持において、メルケル独首相の役割は極めて重要であったと発言し、「選挙期間中ではあっても、外からの脅威は消えない。侵略国ロシアは、4月22日にはウクライナを消し去ることができる。大統領、そして最高司令官として、そのようなシナリオが決して起こらないよう、できることは全てやる」と強調した。

また、ポロシェンコ大統領は、両首脳はケルチ海峡沖でロシアに拘束された24名のウクライナ軍人を解放するための行動を調整したと発言した。メルケル独首相は、改めて「これらの軍人の解放と、アゾフ海の自由な航行の保障を要求する」と発言した。

ポロシェンコ大統領は、対露制裁について、「制裁は絶対に必要であると強調する。制裁は結果を出しており、その結果により、ロシア軍とともに、ウクライナ東部の占領と戦闘に参加する武装集団や傭兵への資金供与が減っているのである」と発言し、「制裁が、ロシア連邦によるミンスク諸合意の完全履行と結びついていることが非常に重要である。ロシアが引き続き義務を履行しなければ、その制裁は強化される可能性があるのだ。制裁とは、ロシアにミンスク諸合意を履行させるためのメカニズムなのである」と指摘した。

その上で、ポロシェンコ大統領は、メルケル独首相に対して、数日前のG7の会合にて、ウクライナ東部の出来事の責任はロシアにあるとする「強力なシグナル」を表明したことに感謝を表明した。

メルケル独首相は、これらに対して、「ミンスク諸合意は、私の視点では、それにより前進が可能となる唯一の手段である」と述べた。

独首相は、これまで持続可能な停戦は確立できていないものの、ミンスク諸合意は紛争の政治的解決の道を進むための、「役割を果たしている」と指摘し、同時に、履行状況は満足いくものではなくとも引き続き履行の道を歩むことが重要だと指摘した。

また、メルケル独首相は、ノルマンディ・フォーマット(編集注:独仏宇露4国からなるウクライナ情勢協議フォーマット)は正しいものであり、引き続き作業をすべきフォーマットであると発言した。同時にメルケル首相は、欧州パートナー国とアメリカ合衆国の緊密なコンタクトも重要だと強調した。

ポロシェンコ大統領は、記者からの質問に答える形で、「ウクライナは、『ノルド・ストリーム2』建設停止を巡る闘いを止めておらず、ドイツ企業にはウクライナのガス輸送システム運営に参加することを提案している」と発言し、「この分野での私たちのドイツとの協議は継続している」と説明した。

これに関し、メルケル独首相は、ドイツとウクライナは、ウクライナをロシア発ガスを欧州に輸送する際の「輸送国」としての地位を維持する点で共通の目的を有していると発言した他、ロシア発ガスの欧州輸送に関する契約を巡る協議を、ロシアとウクライナだけでなくEUを今後も関与させていくと明言した。またメルケル首相は、プーチン露大統領との会話の際には常に、ウクライナを通じたガス輸送は維持されねばならないと説明していると発言した。


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