ウクライナ、フリーブ氏とウクライナで有罪判決の出ているロシア国民の交換の用意あり=国会副議長

ウクライナ、フリーブ氏とウクライナで有罪判決の出ているロシア国民の交換の用意あり=国会副議長

ウクルインフォルム
ウクライナは、ロシアの裁判所が出したパウロ・フリーブ氏の有罪判決を認めず、引き続き、ウクライナで有罪判決の出ているロシア国民のアレクセイ・セジコフ氏との交換を求めている。

22日、イリーナ・ヘラシチェンコ最高会議(国会)第一副議長兼ドネツィク・ルハンシク両州平和的情勢解決問題大統領全権が、イェウヘン・マルチューク三者コンタクト・グループ(TCG)ウクライナ代表との共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

ヘラシチェンコ第一副議長は、「私は、私たちがロシア連邦に既に16回渡した全てのリスト(編集注:被拘束者交換リスト)に、フリーブ氏の名前が入っていることを伝えたい。いうまでもなく、私たちは、フリーブ氏に対する偽裁判は、他の人質・政治囚に対して行われてきたものと同様、認めることはない」と発言した。

また、同第一副議長は、今回の判決より前に、マルチュークTCGウクライナ代表は、ロシア側に対して、フリーブ氏とウクライナで有罪判決を受けて拘禁されるロシア国民のアレクセイ・セジコフの交換を提案したが、ロシア側は、拘禁される自国民のことに全く関心を示さなかったと発言した。

同第一副議長は、フリーブ氏のもとには国際赤十字委員会も医師団もアクセスを認められていないとし、懸念を表明した。

また、同第一副議長は、ウクライナ側はロシアのオンブズマンであるタチアナ・モスカリコワ氏の公判の傍聴を認めており、拘留所へもアクセスさせていると伝えるとともに、「私は、(ウクライナの被拘束者に関しても)同様のことが行われるべきだと思っている」と発言した。

これに先立ち、同日、ロシアのロストフ・ナ・ドヌーの裁判所は、ウクライナ国民パウロ・フリーブ氏に6年間の懲役刑を言い渡していた。

パウロ・フリーブ氏は、2017年8月24日に、ベラルーシのゴメリ州を訪問していた際に消息を絶っていた。同氏は、ベラルーシには、ソーシャル・メディアで知り合ったロシアのソチ出身の女性に会うために入国していた。

フリーブ氏が会おうとしていた女性は、後にインタビューで、ロシア連邦保安庁(FSB)に指示されて、フリーブ氏をベラルーシに招待したと述べていた。

2017年9月、フリーブ氏がロシアのクラスノダール市の未決囚拘置所に拘留されていることが判明。同氏に対して、ロシア治安機関は、テロの容疑をかけた。同氏の弁護士は、フリーブ氏を拘束し、ロシアに連れ去ったのはFSBであると説明していた。

フリーブ氏の親族は、同氏の健康に複数の深刻な症状が出ていると指摘している。


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