欧州議会、ロシア関連決議を採択:「もはやロシアを戦略的パートナーとみなすことはできない」

欧州議会、ロシア関連決議を採択:「もはやロシアを戦略的パートナーとみなすことはできない」

ウクルインフォルム
欧州議会は、ロシアが対ウクライナ侵略とクリミア占領を続ける限り、同国との通常関係に戻ることはできないとする決議を採択した。

11日、欧州議会が欧州連合(EU)ロシア間政治関係状況に関する決議を採択した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

同決議は、402名の議員が賛成、163名が反対、89名が保留した。決議の提案者は、ラトビアのサンドラ・カリニエテ議員。

決議には、「欧州議会は、ロシアによるウクライナ領クリミアの違法な占領と併合、ウクライナ東部の武力紛争への直接・非直接の参加、ジョージアとモルドバの領土一体性への侵害が、国際法、民主主義原則、基本的権利への意図的な違反行為であることを強調する」と書かれている。

欧州議会は、現在の状況では、もはやロシアを戦略的パートナーとしてみなすことはできないと強調し、EU・ロシア間のパートナシップ・協力協定の見直しを提案している。決議では、ロシアとの関係を包括的に見直すよう呼びかけられている。

欧州議会はまた、ロシアがミンスク諸合意を完全に履行し、ウクライナの領土一体性を回復するまでは、EUはロシアとの関係を徐々に「通常の関係(business as usual)」に戻すことはあってはならないと強調した。

同決議には、ウクライナ東部情勢を協議するノルマンディ・フォーマット(ドイツ、フランス、ウクライナ、ロシアの4国が参加)におけるEUの役割を強化しなければならないと指摘し、同時にウクライナの主権と領土一体性へのサポートが改めて表明されている。

決議において、欧州議会は、ロシアのケルチ橋建設を含むアゾフ海での行動を非難しており、これらは国際海洋法や国際義務の違反であると指摘している。

また、欧州議会は、ウクライナ東部への国連平和ミッションの展開を支持するとともに、EUのクリミア・ドンバス問題特使の任命を呼びかけた。

欧州議会は、ロシアによるアゾフ海・黒海、カリーニングラードの軍事化や、バルト諸国の領海侵犯に対する懸念を表明した。

そして、欧州議会は、2014年のマレーシア航空機MH17撃墜事件は、国際捜査グループの捜査により、ロシアに責任があるのだと指摘した。

欧州議会は、英国南部のスクリパリ親子の毒殺未遂事件、偽情報キャンペーン、サイバー攻撃へのロシアの関与を厳しく非難し、これらはロシアの特殊部隊がEU内の内外コミュニケーションを不安定化させ、緊張を増大させるために行われているのだと指摘した。

また、欧州議会は、ロシア政権幹部とハンガリー等のEU諸国の極右・ポピュリスト民族主義政党の繋がりに対する深い懸念を表明した。


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