ポロシェンコ大統領、サイディックOSCE特別代表の「和平計画案」にコメント

ポロシェンコ大統領、サイディックOSCE特別代表の「和平計画案」にコメント

ウクルインフォルム
ポロシェンコ大統領は、三者コンタクト・グループにて、欧州安全保障協力機構(OSCE)を代表する、サイディック特別代表の「和平計画案」に関し、国連平和ミッションがOSCE監視員に付き添う案は必要ないと発言した。

4日、同大統領がICTV局番組に出演した際に述べた。ウクルインフォルムが伝えた。

ポロシェンコ大統領は、「計画は山のようにあり得るが、国連平和ミッションがOSCE監視員に付き添うようなことにはならないと、私は強調する。サイディック氏は、この監視員に付き添う案を提案したのである。それは必要ない。平和ミッションは、平和を作り出さねばならず、被占領地全域にマンデートを有さなければならない。国連平和ミッションがプレゼンスを有すということは、違法武装集団の武装解除、外国軍の撤退、外国の兵器・危険物の撤収を意味する。私は、サイディック氏は、このような案をよく読み、支持するべきと考える」と発言した。

また、同大統領は、ウクライナの領土一体性と独立を害さないものであれば、あらゆる計画を検討する用意があるとも述べた。また、大統領は、「ミンスク諸合意には計画が組み込まれており、対露制裁も組み込まれている。そして、現在、ケルチ海峡、アゾフ海・黒海における攻撃に関係する制裁パッケージが準備されている。ミンスク諸合意内の計画は、多くの者が批判しているが、彼らはこの計画を読んでいない。ミンスク諸合意には、ウクライナ領から全ての軍を撤退させることが明確に書かれており、さらにこの諸合意にはプーチンの署名があるのである」と強調した。同時に、署名があるにも関わらず、プーチン露大統領に約束を守らせることができていないとも指摘した。

また大統領は、「ケルチ海峡の占領の事実、アゾフ海の占領の事実を、私たちが承認することはない。私たちは、二国間協定と国連海洋法条約にのっとり、自由な航行を確実に要求していく」と発言した。

サイディックOSCE特別代表の「和平計画案」とは、同特別代表がオーストリアのKleine Zeitung紙へのインタビューで述べたものであり、国連とOSCEの共同平和ミッションの派遣を想定したものであった。この平和ミッションは、軍事、警察、ドネツィク・ルハンシク両州一部地域の国際統治という3つの要素で構成され、また、EUがバルカン地方にかつて有していたような、EUドンバス復興庁の設置も提言されていた。また、この案は、ノルマンディ・フォーマット参加4国(ウクライナ、ロシア、フランス、ドイツ)により採択されなければならないとも指摘されていた。

この案では、国連とOSCEは、共同司令部を有し、軍事と警察の要素を国連とOSCE監視団が担うことが想定されていた。


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