プーチン露大統領、ロシアはウクライナの信仰の自由を守る権利があると発言=露報道
ウクルインフォルム
ロシア連邦のウラジーミル・プーチン大統領は、ウクライナを含む隣国にて「信仰の自由が侵害される」脅威が生じた場合に、ロシアはそれに対応する権利を有する、と発言した。
31日、プーチン大統領がロシア正教会のキリル総主教の即位10周年記念行事の際に発言した。ロシアのタス通信が報じた。
プーチン大統領は、ウクライナの教会に関する情勢に対し、「私たちは、信仰の自由を含め、人権保護のために対応したり、あらゆる行動をとる権利を維持する」と発言した。
また、プーチン大統領は、この発言の前に、「ロシア政権は、教会の事に介入することは全く看過できないと考えている。私たちは、教会生活の独立を尊重してきたし尊重していく。それは、隣の主権国家に関しても同様である」と発言した。つまり、これはウクライナのことを指している。
これまでの報道にあるように、昨年12月15日、キーウ(キエフ)のソフィア大聖堂にてウクライナ正教会の統一会議が開催され、ウクライナ正教会のキーウ聖庁、モスクワ聖庁の一部、自治独立派の聖職者が集まり、統一されたウクライナ正教会を創設した。また、同会議にて、新しいウクライナ正教会の首座主教としてエピファニー・キーウと全ウクライナ府主教を選出がされた。
これを受け、2019年1月5日には、ヴァルソロメオス1世コンスタンティノープル全地総主教が、この新しいウクライナ正教会に独立を与えるトモスに署名をした。このトモスには、コンスタンティノープル全地総主教庁は、ウクライナにおいて、自らの宗教上の子の立場となる独立教会を設立することが宣言されている。1月6日、ヴァルソロメオス全地総主教から、エピファニー・ウクライナ正教会首座主教にこのトモスが授与された。
ウクライナでは、翌7日、キーウでのソフィア大聖堂に聖体礼儀の際にこのトモスが公開された。