サイディック和平案の前に、ロシアによる戦争停止の決定が必要=米国ウクライナ問題特別代表

サイディック和平案の前に、ロシアによる戦争停止の決定が必要=米国ウクライナ問題特別代表

ウクルインフォルム
サイディック欧州安全保障協力機構(OSCE)三者コンタクト・グループ(TCG)特別代表は、ミンスク諸合意の代替案を提示したのではなく、ミンスク諸合意を実現するためのいくつかのアイデアを提示したに過ぎない。そして、如何なる場合であれ、まずロシアが戦争を止める決定を採択し、ウクライナ東部ドンバス地方への国連平和ミッション展開を認めなければならない。

カート・ヴォルカー・アメリカ国務省ウクライナ問題特別代表が、ウクライナのテレビ局「プリャミー(直)」へのインタビューで発言した。

ヴォルカー特別代表は、サイディックOSCE特別代表の「和平計画案」に関する質問に対し、「私の理解する限りでは、その提案はミンスク諸合意の代わりではなく、ミンスク諸合意を実現するための手段に関するものである」と発言した。

同特別代表は、ミンスク諸合意は、停戦、重火器撤収、外国軍・違法武装集団の撤退、ウクライナ・ロシア間国境の回復という、重要なルールを確立した点で、重要であると説明した。同特別代表は、「(ミンスク諸合意の)これらの項目は、非常に重要である。私たちは、これらを失いたいとは思っていない。問題は、これらの項目が履行されていない点にある。ロシアは、一度たりと停戦を遵守していないし、重火器も撤収していない。ロシア軍は、ウクライナ東部に駐留し続けている。ロシアは、違法集団に資金提供をし続け、彼らに兵器を供与し続けている。ロシアは、二つのいわゆる『共和国』の存在を支援し続けているのである」と指摘した。

ヴォルカー特別代表は、もしロシアが本当に平和を望み、本当にドンバス地方住民の生活の改善を望むのであれば、同国はドンバス地方への国連平和ミッションの展開に同意をしなければならないと説明し、「それが同地の平和と安全への道を開く」と発言した。

同時に、同特別代表は、「それ(注:国連平和ミッションの展開)が意味するのは、ロシア軍の撤収といわゆる『共和国』の解体である。これがある種の基盤を生み出すことになる。そうなれば、OSCEも必要となる」と説明した。

また、対露制裁について、ヴォルカー特別代表は、ロシアが制裁を解除し、国際社会からの尊敬を取り戻したければ、同国はウクライナに平和を返し、ミンスク諸合意を履行し、真の意味でウクライナに同国領土のコントロールを返さなければならないと説明した。

そして、同特別代表は、サイディックOSCE特別代表の「和平計画案」に関しては、「サイディックOSCE特別代表は、あるアイデアがあること、このアイデアをもとに考え始めることが可能であることを示したのである。しかし、その前提になるのは、ロシアによる戦争停止と国連平和ミッション受け入れの決定のみである。これらが実現されて始めて、それ以外のことが意味を持つのである」と発言した。

これまでの報道では、このマーティン・サイディックOSCE特別代表は、オーストリアのKleine Zeitung紙へのインタビューにおいて、ウクライナ東部の紛争の平和的解決のための新たな計画案を作成したとし、この案はノルマンディ・フォーマットに参加するドイツ、フランス、ウクライナ、ロシアの4国により採択されなければならないと発言していた。

サイディック特別代表の計画案は、国連とOSCEの共同ミッション(軍事、警察、国際統治の3要素からなる)の展開を想定している他、欧州連合(EU)によるドンバス地方復興庁の設置を提案するものであった。

他方で、このサイディック特別代表の案は、ウクライナの複数の政権幹部から批判を受けていた。

また、30日、サイディック特別代表自身が、ミンスク諸合意への支持を再表明するとともに、同諸合意の代替は存在しないと発言していた。


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