サイディックOSCE特別代表、ミンスク諸合意に代替はないと強調
ウクルインフォルム
ウクライナ東部の情勢解決にあたっている、ウクライナ、欧州安全保障協力機構(OSCE)、ロシアからなる三者コンタクト・グループ(TCG)のマーティン・サイディックOSCE特別代表は、停戦と政治的情勢解決等を定めるミンスク諸合意を支持しており、この諸合意に代替はないと強調した。
30日、サイディック特別代表が同日のTCG会合後に発言した。ベラルーシの国営ベルタ通信が報じた。
サイディック特別代表は、「私の3年にわたる経験にもとづき、私がミンスク諸合意を支持していること、そして、ウクライナ東部の平和的紛争解決のためにミンスク諸合意が不可欠であり代替がないという私の確信を改めて強調したい。ミンスク諸合意の完全履行のためにあらゆることを行うことは、私たち、つまり、私とミンスク・プロセス全ての作業部会の調整官と全ての参加者にとっての共通の課題である」と発言した。
また、同特別代表は、次回のTCG会合は2月13日に予定されていると伝えた。
これまでの報道では、このマーティン・サイディックOSCE特別代表は、オーストリアのKleine Zeitung紙へのインタビューにおいて、ウクライナ東部の紛争の平和的解決のための新たな計画案を作成したとし、この案がミンスク諸合意に代わり、ノルマンディ・フォーマットに参加するドイツ、フランス、ウクライナ、ロシアの4国により採択されなければならないと発言していた。
サイディック特別代表の計画案は、国連とOSCEの共同ミッション(軍事、警察、国際統治の3要素からなる)の展開を想定している他、欧州連合(EU)によるドンバス地方復興庁の設置を提案するものであった。
他方で、このサイディック特別代表の案は、ウクライナの複数の政権幹部から批判を受けていた。