クリミアにて、クリミア・タタール人大隊に参加した「罪」で、男性に10年半の懲役刑「判決」
ウクルインフォルム
ロシアに占領されているクリミアの「裁判所」は、24歳の男性フェウジ・サハンジ氏に対し、「チェレビジハン記念クリミア・タタール志願兵大隊」に参加したとして、10年半の「懲役刑」を言い渡した。
25日、ラジオ・リバティー通信のプロジェクト「クリミアの真実」が伝えた。
報道には、「レーニン地区裁判所は、フェウジ・サハンジの罪を認めるとともに、懲役10年6か月の実刑を定めた」と書かれている。
このロシア占領下クリミアの「裁判所」は、サハンジ氏が「ウクライナ領にて違法武装集団の活動に参加した」ことを「有罪」としている。捜査側は、クリミア在住のサハンジ氏が、2016年1月に「チェレビジハン記念クリミア・タタール志願兵大隊」に加わったと説明した。
判決は、2019年1月23日付となっているとのこと。
報道には、ロシア連邦保安庁(FSB)が、フェウジ・サハンジ氏が2016年1月から2017年9月まで、この「違法武装集団」のメンバーとなり、大隊創設を支持し、クリミア封鎖、クリミア半島のウクライナへの回帰を巡る、武力使用を含む闘いに加わる等の、大隊の活動に積極的に参加し、銃使用や爆発物扱いの訓練を受けたと主張したと書かれている。
また、FSBは、サハンジ氏は2017年9月にクリミアへ戻り、2018年4月にFSBが同氏を拘束、刑事捜査が開始されたと説明したとのこと。
なお、2018年11月時点で、弁護士のイスリャム・ヴェリリャイェフ氏が、今後同様に「違法武装集団」参加による刑事捜査の頻度が高まるおそれがあると発言していた。
また、サハンジ氏の捜査以外にも、2019年1月23日にも同様に、この「クリミア・タタール大隊」に関係する家宅捜索が複数行われており、クリミア・タタール人のエデム・カディロウ氏が拘束、2か月間の逮捕の判決が出ている。