トルコ政府、ウクライナに対し、同国領事が被占領下クリミアを訪問することを事前報告
ウクルインフォルム
トルコは、ウクライナに対して、21日のケルチ海峡沖における船舶火災でトルコ国民が亡くなったことに関係し、同国領事が被占領下のクリミアを訪問することを事前報告した。
23日、シビハ駐トルコ・ウクライナ大使がツイッター上で発表した。
同大使は、「1月21日に2隻の船舶の事件発生時にトルコ国民が亡くなったことに関連し、緊急の領事業務を行うことから、トルコの領事が被占領下クリミアを訪問するつもりであると、外交チャンネルを通じて、ウクライナに伝えられた」と書き込んだ。
また、同大使は、本件がトルコのクリミアに関する立場を変えることはないとし、トルコ側からは引き続きクリミアのロシアによる併合を認めないが、今回は人道的な観点から緊急を要する状況で、やむをえない訪問であるとの説明があったと伝えた。
その上で同大使は、ロシアのメディアが今回のトルコ領事の訪問を、あたかもクリミア併合が国際的に認められたかのように宣伝しているとし、「人命の失われた悲劇を利用するとは、恥ずべきメディアである」と指摘した。
これまでの報道によると、1月21日、ケルチ海峡沖にて、タンザニア船籍の2隻の船舶が炎上。乗員14名が亡くなったと伝えられている。