ウクライナ、NATOにアゾフ海へ航行するよう提案:NSDC書記発言
ウクルインフォルム
ウクライナは、北大西洋条約機構(NATO)の艦船をアゾフ海の港へ招待したが、現時点では返事はない。
19日、BBCウクライナ語版がオレクサンドル・トゥルチーノフ国家安全保障国防会議(NSDC)書記のインタビューを公開した。
トゥルチーノフ書記は、「私たちの招待したNATOの艦船がアゾフ海の港を訪れれば、ロシアが国際法にのっとってふるまわなければならないことを証明できる。現時点で、私たちのこのイニシアティブには返事がない。しかし、私は、次回、ウクライナの艦船がケルチ海峡を通過する際には、NATOから少なくとも監視員だけでも送られることを期待している」と発言した。
記者から、NATOや欧州安全保障協力機構(OSCE)の要員をロシアが拘束するおそれはないかと尋ねたところ、同書記は、ロシアはそのようなリスクは取らないとの考えを示した。同時に、同書記は、文明世界がケルチ海峡周辺の出来事に関して何も行動しなければ、それはロシアがどのような攻撃をしても良く、国境変更をしても良く、責任も負わなくて良いということを実質的に認めることになると指摘した。
それを踏まえて、同書記は、ケルチ海峡でのロシアの攻撃を受けて、対露制裁は大きく強化されるべきであると強調した。