弁護士、ケルチ海峡で負傷した海軍軍人の容態を報告

弁護士、ケルチ海峡で負傷した海軍軍人の容態を報告

ウクルインフォルム
ケルチ海峡近海でロシアに拘束されたウクライナ海軍軍人を弁護する、ロシア弁護団に加わるマリヤ・クラキナ弁護士は、拘置所「マトロスカヤ・チシナ」に拘束されている、負傷したウクライナ軍人の一人、アンドリー・アルテメンコ氏のもとを訪問した後、同氏の容態について報告した。

12日、クラキナ弁護士が自身のフェイスブック・アカウントに書き込んだ。

カラキナ弁護士は、「本日、マトロスカヤ・チシナにいる24歳の海軍軍人であるアンドリー・アルテメンコ氏のもとを訪れた。彼は、小型砲艦『ベルジャンシク』が攻撃を受けた際、ヴァシーリ・ソロカ氏、アンドリー・エイデル氏とともに、負傷した。彼は、爆発物の破片により、左腕、指、胴体を負傷、また爆発時に飛び散った金属片が目にも当たっている。本人は物が視えていると述べているが、私はその視力を心配している。また脳震とう後遺症のおそれがある。現在、本人は回復していると述べている。軍人らしく、元気に振舞っている。軍人の魂からか、情勢のニュースに関心を持っている」と伝えた。

また同弁護士は、アルテメンコ氏が親族、両親、婚約者に「よろしく」と伝えてくれと述べたことを明かした。また、アルテメンコ氏は、拘置所から出される薬を飲んでいるとのことで、同氏の健康状態は弁護士団のコントロール下にあるとのこと。また、同弁護士は、「海軍軍人達の弁護士団は、彼らを可能な限り早い段階で帰国・帰宅させることを主張している」と述べた。

加えて、カラキナ弁護士は、彼らに対する捜査に妙な点がみられると指摘し、彼女の弁護対象であるアルテメンコ氏のところに「捜査官とともに、自らを弁護士と名乗る女性がやってきた」が、その彼女は自身の名前を名乗らなかったと述べた。これを受け、弁護士からアルテメンコ氏に対しては、今後類似の状況時に取るべき行動を伝えたとし、また「弁護対象者のもとへの正体不明の人物の訪問に関しては、弁護団内で提起する」と説明した。

また、ウクライナ海軍軍人の弁護団の調整役を担っているロシアのニコライ・ポロゾフ弁護士は、本件に関して、「これまでにも述べたように、海軍軍人に対して影響を及ぼうとする試みが見られている。弁護士を名乗る正体不明の人物の訪問がある。注意を向けるとともに、警戒していく」とコメントした。

これまでの報道にあるように、11月25日、ロシア連邦の国境警備船が、オデーサからマリウポリへ向かっていたウクライナの艦船3隻に対し激突や砲撃などの攻撃的行為をとった。その後、ロシア特殊任務部隊がこの3隻(ベルジャンシク、ニコポリ、ヤニ・カプ)をだ捕した。ウクライナ海軍の情報では、この3隻に乗っていた24名のウクライナ軍人全てが拘束された。

また、拘束された軍人のうち、21名はモスクワの拘置所「レフォルトヴォ」へ移送、3名は病院「マトロスカヤ・チシナ」へ運ばれたことが判明している。


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