ウクライナ東部の被占領地域に向けた、3局のラジオ放送が開始

ウクライナ東部の被占領地域に向けた、3局のラジオ放送が開始

ウクルインフォルム
ウクライナ東部のコンタクト・ライン(編集注:実質的に政府管理地域と被占領地域の境界線となっているライン)から15キロ地点にあるドネツィク州ヒルニーク町(政府管理地域)の電波塔から、3つのラジオ局による放送が開始された。これらのラジオの電波は、ウクライナ政府がコントロールできていない領域にまで届くものである。

12日、ドネツィク軍民州行政府情報・州内政策局が伝えた。

発表には、「コンタクト・ライン付近のヒルニーク町の電波塔から、3つのラジオ放送が開始された。この新設の電波塔の高さは190メートルであり、電波は半径90キロメートル範囲まで届く。つまり、ウクライナ政府のコントロールの及ばない領域をカバーする」と書かれている。

また、州行政府は、10月初頭に導入されたこの新しい電波塔から放送が開始された3局は、「ラジオNV」、「ドンバスの声(公共テレビ・ラジオ放送局(PBC))」、「UAラジオ閃光(PBC)」であると伝え、既に放送を始めている「軍FM」、「UAウクライナ・ラジオ」、「国FM」と合わせて計6チャンネルでのFMラジオ放送が公式に行われていると説明した。

また、アナログ・テレビ放送は、すでに「UAドンバス(PBC)」と「UATV」の2チャンネルが放送を行っており、近々さらにラジオ8局、デジタル・テレビ8局の放送が開始されることになっているとのこと。

「ヒルニーク電波塔のおかげで、ドネツィク州内の最後の穴となっていたドネツィク市近郊も、ウクライナのテレビ・ラジオ電波で覆えることになった」と補足した。

一方で、同州行政府は、占領政権もドネツィク市内で、ウクライナ政府管理地域からの電波放送を妨害しようとしているが、他方で、段階的に周波数を拡大していくことで、妨害は回避できると説明した。また、国家テレビ・ラジオ放送問題評議会は、地元デジタル・ラジオ局が同電波塔から放送を開始するためのコンペティションも準備しているとのこと。


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