ハンガリーの政治家、ドンバス偽選挙の「監視」を行っていたことが判明
ウクルインフォルム
ハンガリーの政党「ヨッビク」の党員であり、欧州評議会地方自治体会議のベーケーシュ県議会を代表するシャム・タマシュ・ゲルギョ(Samu Tamás Gergő)氏が、11日の「DPR・LPR」偽選挙の監視を行っていたことが判明した。
12日、リュボウ・ネポプ在ハンガリー・ウクライナ大使がフェイスブックの自らのアカウントに書き込んだ。
同大使は、「シャム・タマシュ・ゲルギョ氏がウクライナ東部の偽選挙の『監視』に参加していたとの情報に関し、私は、『ヨッビク』党の党首、ベーケーシュ県議会、ハンガリー外務貿易省へ連絡した」と発表した。
また、同大使は、ウクライナは同国の領土一体性と平和回復に対するハンガリーの支持を高く評価していることを強調しつつ、個別の「政治家」によるこのような行為は、再発防止のために厳しく非難され、適切な対応を要すると発言した。
そして、同大使は、東部ではハンガリー系ウクライナ国民も戦闘に加わっていることを喚起し、「長引くロシアの侵略によりほぼ毎日ウクライナ国民が亡くなり、その中にはハンガリー系住民も含まれているということが忘れられ、今回のような人気取りの行動が取られた。これは、ウクライナ法と国際法規範に反しているばかりか、著しく非倫理的である行為である」と強調した。
これまで報道されているように、11月11日、ロシアはウクライナ領ドネツィク・ルハンシク両州のロシア支配地域で占領政権「地方機関」への偽選挙を組織・実施していた。
世界の国々は、ロシアが占領する地域でのこの偽選挙を非難している。