ウクライナ外務省、クリミアでのクリミア・タタール人逮捕を非難
ウクルインフォルム
被占領下クリミア半島において、30日に連行されたクリミア・タタール人のジリャヴェル・ハファロフ(Diliaver Hafarov)さんに対し、シンフェローポリ「裁判所」により逮捕の「判決」が下されたことにつき、ウクライナ外務省は、差別であるとし、ロシア外務省に抗議を表明した。
31日、マリアナ・ベーツァ外務報道官がツイッターで発表した。
ベーツァ報道官は、「占領国は、クリミア・タタール人への差別を続けている。偽裁判所がクリミア・タタール人のハファロフ氏を逮捕した。私たちは、本件を非難するとともに、ロシアに対して抗議を表明する。ロシアは、クリミア・タタール人への迫害を速やかに停止し、国際連合総会決議の要求と国際司法裁判所の命令を履行しなければならない」と発表した。
これまでの報道では、30日、ジリャヴェル・ハファロフさん自宅に対し治安機関が家宅捜索を行い、その際、ハファロフさんを連行。さらにその後、シンフェローポリ市の「裁判所」が、ハファロフさんがノマン・チェレベジハン記念志願兵部隊に参加したとして断罪し、2018年12月25日までの逮捕の判決を下した。ロシア連邦保安庁(FSB)は、ハファロフさんの同部隊への参加につき、「ロシア連邦の国益に反する目的」に基づくものとの嫌疑をかけていた。