国連安保理:ポーランド代表「ウクライナ東部情勢は『内戦』ではなくロシアが引き起こした国家間紛争」

国連安保理:ポーランド代表「ウクライナ東部情勢は『内戦』ではなくロシアが引き起こした国家間紛争」

ウクルインフォルム
ウクライナ東部における武力紛争では、ロシア領から恒常的に武器、機器、兵員が供給されており、これはロシア・プロパガンダが喧伝するような、同じ民族の間の「内戦」ではなく、ロシアが引き起こした国家間紛争である。

30日、ジョアンナ・ヴロネツカ・ポーランド国際連合(国連)常駐代表が国連安全保障理事会(安保理)におけるウクライナ東部ドンバス被占領地域情勢の公開討論にて発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

ヴロネツカ常駐代表は、「ロシアの対ウクライナ侵略は、欧州地域全体にとっての危険の源泉であり続けている」と発言し、それに関係し、欧州安全保障協力機構(OSCE)特別監視団(SMM)の報告書の情報を提示しつつ、これら情報が「ロシアは恒常的にドンバス地方における軍事プレゼンスを強化している」ことを示していると説明した。その上で、同代表は、ロシア領から輸送車の車列がウクライナ政府のコントロールがない宇露間国境を昼夜問わず越境していることを強調した。

また、同常駐代表は、ウクライナ東部ドンバス地方の武力行為はロシア・プロパガンダが喧伝するような、同じ民族の間の「内戦」ではないと強調し、「ロシアが引き起こした国家間紛争であり、ウクライナの不安定化を目的にロシアが体系的に引き伸ばしている紛争である」と説明した。

ポーランド代表は、今回の公開討論の開催目的の一つはドンバス被占領地域で予定されるいわゆる「選挙」を非難することにあるとし、「それはミンスク諸合意の精神と文言に反するものである」と強調した。

加えて、同代表は、違法選挙実施の試みは「ノルマンディ・フォーマット(独仏宇露の協議フォーマット)と三者コンタクト・グループ(宇OSCE露の協議フォーマット)の努力を端に追いやるものであり、国際規範の軽視とウクライナ東部平和達成の努力を破綻させようとするものである」と指摘した。


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