ティモシェンコ祖国党党首、ドンバス・クリミア問題を扱う新たなフォーマット「ブダペスト・プラス」を提案

ティモシェンコ祖国党党首、ドンバス・クリミア問題を扱う新たなフォーマット「ブダペスト・プラス」を提案

ウクルインフォルム
ユリヤ・ティモシェンコ祖国党党首は、ミンスク・プロセスを維持した上でのウクライナ東部での停戦とクリミア再統合を目的とする、新しい政治・外交フォーマット「ブダペスト・プラス」を提案した。

30日、ティモシェンコ祖国党党首が「新しい平和と安全の戦略」フォーラムで述べた。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

同党首は、「新しい戦争の現実を正しく完全に認識した上で、私たちは、平和確立を目的とした効果的なメカニズムの確立をしなければなりません。私たちは、政治・外交フォーマット『ブダペスト・プラス』を提案します」と述べた。

同党首は、このフォーマットの活動と同時にウクライナ軍の強化が必要だと強調した。

また、ティモシェンコ党首は、1994年にブダペストで「核兵器不拡散条約へのウクライナ加盟に関連する安全の保証に関する覚書(編集注:通称『ブダペスト覚書』)」が署名され、その際にウクライナは核兵器能力の代わりに安全の保証を手に入れたことを喚起し、その上で、その保証が現在履行されていないことを強調した。

そして、同党首は、「ウクライナの安全が破壊されるだけでは済まない前例が生まれたのです。まさにそれが理由で、今日、私たちは、真の安全の保証の再生と適用を主張しなければならないのです」と述べた。ティモシェンコ党首は、ブダペスト覚書に法的効力がなく、保証国が同覚書を批准していない、というのは根拠のない話であるとし、この覚書が署名した時点では、署名国の国内法によればこの覚書の批准は必要でなかったし、そもそも覚書自体に署名時点で文書が発効すると記されていると強調した。

同党首は、ブダペスト・プラス・フォーマットには、アメリカ、イギリス、ロシア、ウクライナというブダペスト覚書署名国が参加しなければならないと主張した。さらに、同党首は、ブダペスト覚書にその後フランスと中国が加わったことを指摘し、とりわけ、中国に対して「冷戦後情勢に関わる国々の領土一体性について、幅広いコンセンサスを回復することに関与」するよう提案すべきだと述べた。

また、ティモシェンコ党首は、ドイツも必ずこのフォーマットに参加すべきだとし、「なぜならドイツとメルケル独首相個人が戦争を止めようと多くの努力をしてきたからです」と説明した。

同時に、同党首は、ミンスク・プロセスでの協議も継続すべきだと発言し、「私は、現在他の政治・外交フォーマットがない中で、低迷するミンスク・プロセスを殺すような呼びかけはしないと明言します。私たちは、可能な範囲で、ミンスク・フォーマットが現実感と実行力を得るべく、西側諸国、グローバルな世界、と協力していきます。しかし、私たちは、平和に向けた多様な提案からなる原則を提案していきます」と述べた。


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