米国ウクライナ問題特別代表:ロシアの立場を変えられるチャンスは、1年前より低い

米国ウクライナ問題特別代表:ロシアの立場を変えられるチャンスは、1年前より低い

ウクルインフォルム
ウクライナ東部ドンバス地方の情勢解決に向けたアメリカの外交努力は、多くの現実的成果をもたらしており、それにより紛争を正しく解釈できている。しかしながら、ロシアの帝国主義的アプローチのような、変えることのできていない原則的なものも存在する。

18日、ヴォルカー・アメリカ国務省ウクライナ問題特別代表がワシントンでのシンクタンク「アトランティック・カウンシル」開催のイベントで発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

ヴォルカー特別代表は、「変化といえば、何よりまず、私たちは、何が実際に起きているかについてを語るための、言語(編集注:表現、用語の意)を変えました」と指摘した。

同代表は、例として、「(ウクライナ政府により)コントロールされていない領域」という表現は不正確だと指摘し、「ウクライナがコントロールしている領域」と「ロシアのコントロール下にある領域」が存在しているのだから、ロシアの責任を隠す必要はないと強調し、「非常に明確な表現を用いるべきなのです」と発言した。

その上で、同特別代表は、「ロシアは、ドンバス地方を占領している軍の司令部を100%コントロールしています」と指摘した。

さらに、同特別代表は、これまでの成果として、ロシアの軍事侵略に関して対ロシア制裁圧力を維持し、強化するという点での、アメリカと欧州パートナー国の立場を挙げ、この立場は今後も維持されていくと強調した。

もう一つの成果として、ヴォルカー特別代表は、アメリカがウクライナに、対戦車ロケットや狙撃システムといった、殺傷性を有す兵器を供与する決定を下したことを挙げた。

他方で、アメリカは、「プーチン・ロシア大統領、ロシアの決定採択プロセスに影響を与えること」ができていないと指摘した。その上で、同代表は、ロシアの立場を変えられるチャンスは1年前より低くなっていると評価した。

そして、同代表は、ロシアは情勢に影響を与える政治的機会としてのウクライナの選挙結果を待っているのだと説明し、「私は、現在の私たちの方向性を保つべきであると思っています。私は、制裁は確かに影響力を発揮していると思っていますし、私たちはその証拠をロシア国内で確認しています」と指摘した。

ヴォルカー特別代表は、一貫した圧力はロシアを真のウクライナ東部情勢の解決に向かわせることになるだろうとの確信を示した。


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