ウクライナ、再びロシア発の偽情報の中心に

ウクライナ、再びロシア発の偽情報の中心に

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先週のロシア発の偽情報キャンペーンは、ウクライナに焦点を当てたものが最も多かった。

18日、ロシアからの偽情報との闘いに特化している、欧州連合(EU)のプロジェクト「EUvs偽情報」の週間報告で発表された。

報告には、「過去数週間、ロシアのチャンネルは、主に、西側諸国に対する偽情報拡散に焦点を当てていた。彼らは、注意をそらそうとしたり、偽情報を拡散したり、別の化学・生物攻撃を捏造したりすることで、スクリパリ親子毒殺未遂事件を隠ぺいしようとしていた。しかし、先週は、ロシアの偽情報キャンペーンの焦点は、再び自らの目的ナンバー1のウクライナに当てられていた」と書かれている。

また報告には、ロシアのクレムリンがシナリオを作るテレビ番組がウクライナに対する偽情報を積極的に拡散し始めたのは、2014年からだと指摘されている。

そして、これらの偽情報の中に、「ウクライナは、親ファシズム的エリートが運営するナチズム国家(独裁国家)であり、『ウクライナに栄光を』というのは、ナチズム的あいさつである」とか、「ウクライナとは、『ロシア世界』の一部でしかない」とか、「ウクライナは、国家ではなく、領土なのである」とか、「ウクライナには、合法的に選出された議会が存在しない」といったメッセージが確認されたことが報告されている。

報告では、ロシアのプロパガンダが「ウクライナは自国の住民に対する戦争、つまり、内戦を開始した。ロシアは、この内戦に何らの関係もない」といったフェイク(偽情報)を引き続き拡散していることが指摘された。

また、ロシアが先週拡散したもう一つの偽情報に、「クリミア・タタール民族の指導者であるムスタファ・ジェミレフは、『クリミアの住民の殺害を呼びかけるテロリストである』」というものがあったことが報告された。

その上で、「EUvs偽情報」プロジェクトは、「これら全ての偽情報は、すでに何度もフェイクであることが明らかにされたものであるが、しかしながら、親クレムリン情報源は同じ偽情報の拡散を繰り返している。これは、彼らの目的が情報を伝えることにはなく、うそ、偽情報を拡散し、視聴者をだまし、憎悪を拡散することにあることを改めて証明するものである」と強調した。「EUvs偽情報」は、戦略的コミュニケーション作戦グループ「East Stratcom Task Force」が運営するもので、同グループは、EU対外行動庁により設置されたものである。


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