ポロシェンコ大統領、ユネスコによる被占領下クリミアの直接監視開始を歓迎
ウクルインフォルム
ペトロ・ポロシェンコ大統領は、被占領下のクリミアとセヴァストーポリ市の状況を直接監視する第一局面を開始するユネスコ執行委員会の決定を歓迎した。
10日、ポロシェンコ大統領がフェイスブックに書き込んだ。
大統領は、「クリミア自治共和国とセヴァストーポリの状況の直接監視開始についてのユネスコ執行委員会による重要な決定を歓迎する。ロシア占領政権は、国際社会から自らの犯罪を隠ぺいすることはできない。責任から逃れることもできないのである」と指摘した。
その上で、同大統領は、「ウクライナの主権と領土一体性を回復するため、私たちは、団結して、あらゆる国際的場面での闘いを続ける。クリミアは、ウクライナである!」と強調した。
これまで報道にあったように、10月10日、ユネスコは、被占領下クリミアの状況を直接監視する第一局面の開始を正式に発表した。この結果は、来年10月にユネスコ事務局長が報告する。
なお、本年2月、ウクライナは、ユネスコに対して、ロシアのクリミア占領の結果生じた問題の詳細な分析を提出していた。
同年3月上旬、セルヒー・キスリツァ外務次官・ユネスコ担当ウクライナ国家委員長とオードレ・アズレ・ユネスコ事務局長は、ロシアのクリミア占領後の文化・歴史遺産の状況の直接監視実行の展望について議論していた。
3月27日、ユネスコは、被占領下クリミア状況の監視報告を発表した。同報告には、クリミアの文化遺産の保護状況が悪化していることが示されていた。
4月11日、ユネスコ執行委員会は、ロシア占領下のクリミアに状況監視ミッションを実質的に展開させる決定を採択した。
10月1日、ユネスコは、近く直接監視の第一局面を開始する意図があることを確認していた。その際、30の国がウクライナを支持する共同声明に加わっていた。