ヘラシチェンコ国会第一副議長「欧州評議会議員総会のプーチン支持者は本日恥ずかしかったことでしょう」

ヘラシチェンコ国会第一副議長「欧州評議会議員総会のプーチン支持者は本日恥ずかしかったことでしょう」

ウクルインフォルム
欧州評議会議員総会(PACE)において、ウクライナ代表団は、ロシアに対して科されている制裁を除き、同国代表団をPACEに戻そうとする試みの議論を阻止した。

イリーナ・ヘラシチェンコ最高会議(国会)第一副議長が、9日のPACEにおける、規定変更に関わる投票の延期の決定に関してコメントした。同規定変更が行われていたら、ロシア代表団に対する制裁が解除され、同代表団のPACEへの回帰が可能となるところであった。

ヘラシチェンコ第一副議長は、「今日、ウクライナ代表団は、議論の流れを阻止しました。ウクライナ代表団のメンバーは皆、ヤーグラン欧州評議会事務局長のようなプーチン支持者ですら恥ずかしくなるような論拠を示しました。そして、ヤーグラン事務局長は、演壇に飛び上がって言い訳をせざるを得なくなったのです」と述べた。

ヘラシチェンコ第一副議長は、本日の延期決定以降、PACEで『面子を保ったままで』ロシア代表団を回帰させる努力を行うのは、以前より困難となったとの確信を示した。

同第一副議長は、「ロシアは、欧州評議会の決議を一切履行していません。ロシアは、ウクライナ人政治囚を拘束し続け、世界に対してハイブリッド戦争を展開し、プロパガンダ要員を世界に送り続けています。そして、このことは、ますます害を増しているのです」と強調した。

すでにウクルインフォルムが伝えたように、9日、PACEでは、投票権を含む各国代表団の権限に関する規定変更の提案が審議されていた。この提案は、PACEが各国代表団に対して制裁を科すことを難しくするものであり、具体的には、個別の代表団に対する制裁は、現在過半数の賛成で科すことができるところ、この提案が採択されると制裁に3分の2の賛成票が必要となるものであった。同日、同提案を議題から取り消すというイニシアティブへの投票に、PACE議員の過半数が賛成していた。

なお、この各国代表団権限の問題は、2014年にロシアがウクライナへの侵略を開始して以降、ロシア代表団の権利が制限されていることに関連して提起されているものである。

欧州評議会とPACEには、両機関の複数幹部を含め、親ロシア・ロビーがおり、彼らが現在制限されているロシア代表団の権限を回復しようと試みている。ロシアは、同国代表団の権利が制限されていることを受けて、欧州評議会の予算への支出を停止している。


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